(1)-4 人付き合い
僕自身が酒好きということがあり、よくいろいろな方とお酒の席をごいっしょすることがあります。自分からお酒の席をセットアップすることもあります。しかし誘われたらものをすべていくわけでもありません。
たしかに人付き合いというのは時間がとられることは事実です。
だからといって単純にそれをやめてしまえばいいかというと、それほど世の中は単純なものではありません。
人付き合いを擁護する意見になると「なんだ、ただのノンベのおっさんのいいわけか」と思う人もいるかもそしれませんが、ここは我慢してすばらくお付き合いください。
後日ここに書くことになると思いますが、僕のコミュニケーション論の根幹にある思想は、
「人間はフェイス・トゥ・フェイスのコミュニケーションでしか成長できない」です。
いくら人付き合いの時間を削って勉強したところで、コミュニケーション能力がなければ、勉強した成果はまったく無意味なものになるのです。
ここはハッキリ言い切ります。
人間の感情を理解できない弁護士にあなたは弁護してもらいたいですか?
レントゲンのモニターだけを見てロクに顔をみないで話す外科医にあなたは手術してもらいたいですか?
特に僕が取り上げている語学の学習になるとなおさらです。
単語や文法をたくさん覚えて、いくら検定試験でいい成績をとろうと、もしあなたがコミュニケーションとして大事な「相手の立場にたって考える」「相手に共感をしめす」などを学んでいなければ、あなたはコミュニケーションができません。コミュニケーションの基本ができなければ言語を覚えても、コミュニケーションは成り立ちません。
結局、なんのために勉強をしているのかという目的を明確にした場合に、あらゆる人間関係を断ち切ってまで勉強をしなければならない理由が見つからなくなります。
話を戻します。
人付き合いというものには、能動的なものと、受動的なものがあります。
僕が、人付き合いの中で制限、自粛すべきは受動的な人付き合いとでもいいましょうか。
つまり、「誘われたから行く。」というのをやめるべきでしょう。
こういうと真っ先に槍玉にあがるのは、会社の中の人付き合いでしょうね。
たまたま、今僕は新しい会社にはいったばかりなので、義理をかかない程度には参加しています。
しかしある程度その会社の在籍年数が長いのであれば、お酒の席を断ることはさほど問題になることでもないと思います。それに在籍年数が長くなればこそ、だんだん有用な情報は得られなくなるのも事実です。
結局はケース・バイ・ケースということになってしまいますけれど、ケース・バイ・ケースということで甘えないようにしたいものです。
ちょっと逆説的になりますが、少なくとも、勉強量が少ないのを決して人付き合いのせいにしてはいけないでしょうね。
ただし、会社の付き合いは会社を辞めたらまったく使えなくなるものだということは覚えておいてもいいと思います。
こういうことを書くと「なんて物事を斜めから見るやつだ」と思うサラリーマンの方は多いと思いますけれど、実際に社外のネットワークを広げれば広げるほど、社内のネットワークってあまり(というかまったく)役に立たないということを実感できると思います。
もっとも、「オレはこの会社で出世して社長になるんだ~!」という人は別ですよ。
出世のためには当人の能力より上部への人あたりのほうが大事ですからね。がんばってください。
応援しますよ。
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