2009年9月18日金曜日

和を以って貴しとなす。

これって聖徳太子の憲法十七条にありますわな~(原文では「以和為貴」)。
我々日本人の間では、和をなによりも大切にせよという意味で通っていますけどね。

ここにある和という言葉の意味は大辞林によるとこうあります。

1)対立や疎外がなく、集団がまとまっている状態、仲良く、協力しあう気持ち
2)争いをやめること
3)うまく調和のとれていること、つりあいのとれていること
4)二つ以上の数を加えた結果の数

そのため日本では「和」を「人々との良好な関係」といった感じで解釈が固定されています。

ところがこの文言は、中国では解釈がいろいろとあるみたいなんですね。

もともとこの文言の出典は、論語・学而でそこに「和為貴」とあります。

ところで中国語での「和」は人々との良好な関係という意味よりも、おだやか・なごやかという意味で使われることというときに使われることが多いので、(一番多いのは英語のANDの意味で使われるのですが)この言葉には別の解釈が成り立つんですね。

つまり「いつもニコニコ・おだやかでいるのが大切です。」ということです。

日本のことわざでいえば、「笑う門には福来る」に近い意味です。

つまらないけど、こういうちょっとした発見も外国語を学ぶ楽しみですね。

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