2009年2月9日月曜日

まずは「みんな同じ人間だ」という視点から始めよう。

外国語が絡むとたいていの場合、異文化コミュニケーションとかという文字がでてきて、とかく国あるいは言語間の違いについて焦点があたりがちです。

しかし、僕はもっと「人間はみんな同じ」という点、つまり共通点を強調してもいいんじゃないかと思うのです。
よく、「スペイン語は巻き舌の発音ができないから挫折した」とか「RとLの区別がつかない」とかという話を聞きますけど、別に彼らは特殊な口や舌や耳を持っているわけではないですよね。ホモ・サピエンスという枠ではみんな同じスペックを持っているわけですよ。これらは訓練することで100%できることなんですよ。

僕のように東北人にとっては、同じ日本語といえども巻き舌発音はありませんし、Gはすべて鼻濁音なので英語でいうGとはかなり違います。それでも何とかできるようになるものなのです。

最近で厄介だったのは、中国語のriという発音ですね。これは日本語にない発音だけに何度も中国人に聞き返されましたが、最近はようやく一発で「日本人(=ribenren)」と理解してもらえるようになりました。

つまり、この手のことって結局は努力次第でなんとかなるんですけど、努力が嫌いな人したくない人は何かにつけて理由をつけたがるんですよね。

とにかく、いかなる言語だろうとそれが人間が使用している以上、マスターすることが不可能ということはありえないということなのです。

また言語を補完するものとして、ボディランゲージというものが存在しますが、これも大部分は、世界共通だということを認識していただきたいのです。

ボディランゲージについても、やはり異なる部分にばかり焦点が行きがちです。これは情報発信者側も国・文化によって異なる部分に焦点を当てた方が受信者の興味をそそりやすいという事情があるかと思います。

たしかにボディランゲージについては国によってさまざまであることは認めます。でも使用頻度という観点からするとほぼ世界中で同じボディランゲージが使われているのではないでしょうか。

たとへば、もしあなたが言葉のわからない国へ行って使うボディランゲージは、「肯定」の意を表す首を縦に振る動作、「否定」の意を示す首を横にふる動作です。
それと指で物を指す動作が主体でしょう。これで70%近くは表現しようとします。

そして、これらはほとんどの国で共通だと言えます。もっとも否定疑問文における反応の仕方は西洋言語とアジア言語で180度違うということもありますが、これですら、否定は横振り、肯定は縦振りという点では一致しているのです。

ただしボディランゲージだけで円滑にコミュニケーションをするというのは、多少無理もあるわけで、それを補完するのが「聴きとる力」だと思います。

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