2009年2月4日水曜日

語学は学問ではない。


語学の勉強をやっていると、いつも語学の勉強ってスポーツとか楽器を覚えるのに似てるな~と思います。

単純なことを何度も繰り返して体に覚えこませるあたりは本当にそっくりです。
頭でわかっているだけではどうしようもないところも似てます。

もちろん言語学といった学問分野があるし、翻訳通訳という語学に特化した職業があるわけですから、語学自体が学問のネタになることは認めますけど、そういう部分というのは語学にとってはマイナーな部分であり、やはり本来語学は学問ではなく「使ってナンボ」の道具だと思っています。少なくとも日本で英語を使って仕事をしている人の中で通訳者翻訳者が全体の半分を占めるなんてことはありえないですからね。


さて、話を戻しますと語学を身につけるということはエレキギターの弾き方を覚えるのといっしょだと思います。

だから試験前の一夜漬けみたいなのがあんまり通用しないんですよね。一日ギター教則本を読んで、ギターを弾けるようになる人がいないのと同じです。

そういう意味では語学の勉強って、あまり頭は使わなくていいような感じもしてます。
「この文章の文法的な構造は・・・」なんて考えながらやるよりもやみくもにその文章を頭に入れた方がいいです。

そもそも文法というのは、先に言葉があってこれを体系的に第三者に説明するためにできているようなものですからね。先に文法があって言葉が発生したわけじゃない。


だから多くの言語がそうであるように、文法には例外が多いわけです。


会話学校で熱心な生徒が「このフレーズは文法的にはどうなのか?」という質問をしてもネーティブの教師が「よくわからないけどそういう風にいうのが自然だから」と答えてしまうこともそういった背景があると思います。つまり文法はいつでも後付けなのです。

もっとも、ネーティブの教師がそういうことをいってしまうところに教育者としてのレベルは問題になるのでしょうけど、そもそもそういう質問をすること自体が間違いだと思ってます。

つまり言葉は「つべこべいわず、覚えろ!気合だ!気合だ!気合だ!!!」というノリでいないと上達は難しいのではないでしょうか。

ただ巷の本にもあるように「英語は勉強するな!」というフレーズは、何も努力せんでいいという意味ではありません。ある意味、「勉強のほうが楽だな」と思うくらいの訓練が必要になってくるのです。

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