2007年9月13日木曜日

第二外国語を習得するためのTIPS 序

ツールとしての外国語

私は、あちこちに「外国語なんて所詮ツール」ということを言い散らしている一人です。
というのも外国語を必要とする人の大部分は、外国語ができる能力が必要なのではなくて、すでになんらかの能力があって、それを日本人以外の人に伝える手段として外国語が必要になっているのではないかなと思うのです。

つまり、「ツールとしての外国語」を大部分の人は必要なのではないでしょうか。

そこで、ツールとしての外国語とはどういうことかを改めて考えてみました。

ツールである以上、

1)役に立たなければならない
2)短期で習得しなければならない
3)それ自身を学習の目的にしてはならない。

とまず規定してみました。

1)役に立たなければならない語学を学ぶうえで、なにもバイリンガルになるところまで勉強する必要はないというのが私の考えです。昨今語学を学ぼうとする人の中で、通訳・翻訳者を目指す人というのは少数派でむしろ「なんらかの必要性」を感じて語学を身につけようとする人が大半なのではないでしょうか。
「なんらかの必要性」に迫られている人は、その必要性を充足するだけのスキルを身につければいいと思っています。(自分に対する言い訳?)そうでなければ、外国語の習得にはゴールがないだけに大変すぎます。
だからその言語で何をしたいのかを明確にしたうえで、何をしなければならないのかを考えていく必要があるのです。固い言葉でいえば、目標を明確にして戦略を立案するということですね。

なんとなく「国際化の時代だから英語くらいできないと・・・」程度の動機ではちょっと弱いかな・・・。

海外旅行でちょっと会話をしてみたい留学したい好きな本を原書で読みたい好きな映画を字幕なしてみたい外人のボスと意志疎通を図りたい外国語でかかれたWEBや雑誌から情報を収集する必要がある海外出張で顧客と交渉する必要があるなどなど動機はさまざまですが、動機を明確にすることで「ツールとしての外国語」を習得するのが大事だと思います。

一般の人は語学の他に習得すべき知識・技術は山積みです。あまり語学にかかわっている時間がないのも現実でしょうし。ただこの中には「語学検定などに合格したい」というのは意図的に私ははずしました。たとえば「TOEFLで高得点をとる」は「留学したい」という目標の中の一ステップにすぎませんし、TOEICや仏語検定などは実際の目標に対してやはり指針的意味あいしかないということからです。


2)短期で習得しなければならない1)で決めた目標にはなんらかのスケジュールが頭にあるはずです。だらだらと数年間も勉強していても実際に使って楽しむ時間が減っていくだけ。まして仕事で使おうとすればなおさら習得にかける時間は短くしなければなりませんね。習得に時間がかかるからといって、お客さんは待ってくれません。やはり短期集中で習得することが必要になってくるのではないでしょうか。

3)それ自身を学習の目的にしてはならない。いったん勉強をしだすと面白くなるのが通常です。といいますかそういう気持ちにならないと習得できないのも事実。「好きこそ物の上手なれ」ですね。

だからといっていつまでも語学の勉強ばかりしているわけにもいかないのも現実。

自分が設定したレベルにある一定まで到達したならば、それを維持するだけの努力に切り替えてほかのことにエネルギーを注力すべきでしょう。ということで、これから英語をある程度勉強した方が第二外国語を学ぶうえでのTIPを私のささやかな経験を踏まえて書いていきたいと思います。

(うん、我ながら強引な話の持ってき方だな(笑))当然ながらこの方法は英語学習にも応用できると思います。たぶん、きっと・・・・。

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