Part 1: カタカナ-このやっかいなもの
日本語においてカタカナというものは非常に便利です。カタカナ表記をすることで外国語はそのまま日本語として使うことができます。普通漢字で書く文字をあえてカタカナにすることで独特のニュアンスを文章にもたすこともできます。
でも、このカタカナというのは語学学習の上では非常にやっかいなものです。もともと日本語は他の言語に比べて母音も子音も少ない言語です。音の少ない言語の表記手段ですから、当然のことながら外国語の中にはカタカナでは表現できないものがでてきます。
手近なところでは英語でいうLとRの発音の違い、中国語だって「a」だけで4種類の母音の発音があります。(声調ってやつですね)つまり、カタカナというのは外国語の発音を表記するにはかなり不完全なものなのです。
入門編の語学教材では便宜上カタカナが並列表記されていますが、これは早いうちに卒業しなければなりません。カタカナという日本語を通して学習することでLとRという本来まったく別の音にもかかわらず、「ラ」という一つの音として頭にインプットされてしまいます。ましてRの発音は、英語とスペイン語とフランス語では異なります。
だからカタカナにたよっているといつまでたっても区別がつかずに聞き取りもできませんし、発音もうまくできない、つまり上達しないということになるのです。
カタカナはいってみれば自転車の補助車のようなもので、これに頼っていてはいつまで経っても自転車に乗れないのと同じなのです。できれば入門の語学教材の初めのページにあるアルファベットと母音・子音の発音の仕方を徹底的に覚えて(なかなかこの部分は退屈なのですぐにダイアログのある項目に進みたくなりますが)、レッスン5くらいのところからはカタカナを塗りつぶしてテキストを使うようにしたほうがいいと思います。
中国語も音声教材がついているものであれば、思い切ってはピンインも塗りつぶすほうがいいと思います。(私は今、それをやりすぎてドツボにはまってますけど)
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