これまでいくつかの業界で、さまざまな国の方々と僕は仕事をしてきたのですが、そこで強く思うのは「価値観は人によって異なるな~」ということです。当たり前のようなことですが・・・。
スペイン人だろうが、ドイツ人だろうが、アメリカ人だろうが、中国人だろうが、インド人だろうが、みなさん一人一人がそれぞれの価値観を持っています。
そこには、スペイン人だからスペイン人同士似たような価値観を共有しているとか、中国人だから中国人同士で同じ価値観を持っているといったことはあまりなかったように感じています。
だからというわけではありませんが、僕はいつも仕事では、いつも個別アプローチです。目の前にいる人がどういう環境で育ってきていて、今はどういう立場にいるのかといったことをふまえて、どういう価値観を持っているのかを把握しようと努力します。
そこで間違うこともあるし、ツボにうまくはまる場合もあります。
おもしろいことに、いろいろな方がブログなどで書いている価値観をみていると、中国人とかアメリカ人といった国単位で価値観を語る場合というのは、たいてい失敗談の中で語られています。
生意気な憶測ですが、僕はこの現象をいつも「自分が他者の価値観を共有できなかったことに起因する失敗を国民性のせいにしている。」という気がしています。
なぜなら成功例では「アメリカ人とだから成功した」のような国民性では決して語られることなく、個人の性格や資質に原因を求めているからです。
人間はなぜかわかりませんが、年をとると自己の経験を踏まえた価値観というものがよく言えば確固たるもの、悪く言うと硬直したものになる傾向があります。
僕が常に努力しようとしているのは、相手の価値観にどこまで共感し、共有できるかというところにあります。そういう意味では硬直した自己の価値観など僕にとっては障害物でしかありません。
とかく海外の話となると、異文化論などで国単位、民族単位という荒い括りで人を測る傾向がありますが、僕はあくまでも個人ベースでその人の価値観に共感するのが成功の秘訣だと思っています。
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