2009年2月16日月曜日

やる気よりその気

外国語の勉強をするにあたって、大事なのは「やる気になる」ことより「その気になる」ことだと思います。

その気になるというのは、自分がその外国語を話す国にいった気持ちになってやるということです。

つまり想像力ですね。

同じテキストを読み込むにしても、「明日にでもこの表現は覚えて使わなきゃならない」という意気込みで読むのと「お勉強」という意識で読むのでは理解度に差があるような気がします。

また、その言葉を話すことについても似たようなことが言えるのではないでしょうか。

私が、社会人になったばかりの頃、ロクに英語が出来ない段階で、海外のお客さんと電話で話すのは本当にしんどかったことを思い出します。

いいたいことはあるんだけど、それに対する適切な英単語がなかなか口からでてこなくて悔しい思いをしたことは何度もあります。

こういう状況で、悔しくて覚えた単語、あるいはうまく相手に伝わった表現というのは、瞬時にして自分の血となり肉となるのではないでしょうか。

後年、同じような経験はスペイン語、フランス語、中国語でもありました。いずれの場合も相手がその言葉しかわからないという状況のときに、自分の頭脳がフル回転して単語や表現を模索しているのがわかります。
逆に英語のわかるスペイン人、フランス人、中国人と話をすると、ちょっとでもこちらがつっかかると即座に英語に切り替えてきますし、それはそれでこちらとしては楽ですけど後に何も残らない。むしろ英語に切り替えられたという悔しさだけが後に残るだけです。



資格三冠王といわれている黒川康正氏や経営コンサルタントの大前研一氏が英語を学習しているときに町を歩いて目にはいってくるものを「実況中継」と称してブツブツと英語で独り言をいっていたというのも「その気になる」というアプローチなんだと思います。

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