ご存知の方はいらっしゃると思いますが、通訳の訓練方法の一つにシャドウィングというものがあります。これは耳に入ってきた音をそのまま口でまねして発音する訓練方法で、スピーキング能力の向上に有効だといわれてます。
これ、実際にやってみるとムチャクチャハードなんですね。耳から入ってきた音を瞬時に感知し、即座に口、喉を入ってきた音と同じ音をだせるように体制を整えて、息をついで発声する。それをしながらかつ次の音を感知するという作業を繰り返すわけですから、ちょっと脳みそが分離してしまうような感覚に襲われます。
私の持っているささやかな脳みそでは、2分もやれば脳みそがオーバーヒートしますわ。特に呼吸のタイミングがちょっとでもずれるとリズムがガタガタになって続けられなくなったりしますので、喉を作るタイミングは早めにしなきゃならない。こんなのプロになろうと思わなきゃできないっすよ。
マジで。で、私はこんなことをやれといってるんではありませんよ~。ご安心してくださいね~。
普通の人は、耳で音を聞いているだけだと、他のことができてしまいます。そして他のことをやっていると、いつのまにか「聴く」が「聞く」になってしまうのですね。
特に考え事はいけませんね。まったく外部の音は耳に入らなくなります。ところが一度に二つの器官を「聴く」ために使うとなかなか他のことができなくなり、聴くことに集中できるのです。
そこで、シャドウイングのように、耳に入ってきた音をまねるつもりで口だけを動かしてみましょう。そうすると意外と他所のことに気がとられなくなりますよ。声は出さなくいいんです。
声を出して正確な発音を真似しようとしてはいけません。頭壊れますからね。これなら、満員電車の中で他人に迷惑をかけないで(変な目で見られないという保証はありませんが)集中した聴き取り訓練ができます。
また集中力がなくなるとまず口の動きが先に止まりますので、「あ、いかん、いかん」とまた元に戻ることができます。これは、集中して聴くためには非常に有効です。
私はこれを歩きながらやっていて車に轢かれそうになったことが二度あります。(危ねーな)それくらい集中できますので是非ためしてみてください。ただし、車や自転車の運転中にやるのは充分気をつけてくださいね。事故っても私は責任とりませんよ。
さて、こうしてあなたは、インターネットからダウンロードした英文を読みまくり、朝晩の通勤はiPodでいろいろ英語を聴いています。3ヶ月もすればメキメキと英語を聴き取る力があがることでしょう。CNN流し聴きの日も近い!!
何?
それでもダメ?
全然あかん?
えーい。それじゃそういう人には聴力養成ギブスをはめますかね。
0 件のコメント:
コメントを投稿