「聴く能力」をつけるためにはどのくらいの量の速読・多読をしなければならないかはだれもが疑問に思うところです。
「CNNを聞き流せばよい」とおっしゃる大前先生は留学時代に絶対に20,000ページはくだらない文章を読んでいたに違いないです。だからそういうただCNNを流すだけで英語が聞こえるようになるといった勉強方法でも大丈夫なのです。
でも、そういった経験のない人は「CNNを聞き流していればそのうち聴きとれるようになる」という言葉を信じてはいけないのですよ。
もっとも「そのうち」という言葉は具体的な時間を表していないのでウソではないのですが。100年だって「そのうち」ですからね。それで具体的統計はないのですが、感覚からいうと5,000ページが目安かと思います。
ただ、これはなかなか速読・多読のための材料が手に入らなかった時代の話です。私が英語を集中的に学習した十数年前だと、タイムとかビジネスウィークだとかJapan timeだとかペーパーバックとか手当たり次第に読むしかありませんでした。だいたいみんな同じものを読んでいたんですね。
でも2007年の今は状況が違います。1,000ページも読めば、仕事で充分に活用できるレベルの「聴く能力」を身につけられるツールがあなたの目の前にあるのです。
何、目の前になんてない?よく見てくださいよ。そう、それそれ、あなたの網膜に今映ってるやつですよ!
はい、わかりましたね。
インターネットこそがあなたの強い味方、リーサルウェポンになるのです。そもそも仕事で英語を使わなければならない状況があるので勉強しているのなら、とりあえず仕事で使えるレベルにもっていけばいいわけですよ。
あなたが金融関係に勤めているのであれば金融関係の英文を、あなたが精密機械メーカーの設計者であればその関連の文献を集中的に読んでいけばいいのです。
だれもあなたに向かって突然「米国の妊娠中絶問題に関する共和党の見解についてどう思うか」なんて聞いてきませんからね。大丈夫。世界はまだ広い。
リソースが少なければ、選択と集中でカバーする。ビジネスも英語学習も同じです。
具体的なやり方は次に書きたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿