2007年8月24日金曜日

「聴く能力」を養う Part 1

みなさま、はじめまして。

40歳になっても外国語習得をしなければならない状況にいる方のために、これまで私が培った独学スタイルのノウハウをボチボチと書いていきたいと思っています。

最初のシリーズは「聴く能力」を養うです。


ここでは、まず英語に限定して書いています。

かの大前研一先生がその著書「即戦力の磨き方」の「語学力を磨く」の中で書いておりました。「CNNをつけっぱなしにして英語に慣れる」と。この言葉を信じて毎日CNNを聴いていらっしゃる方がいたら「ご愁傷様」と申しあげておきましょう。

かの先生は学生時代や留学時代に「死ぬほど」英語の勉強をしています。当人に直接話しを伺ったわけではありませんが、その経歴をみれば明らかです。

こういう基礎体力を養った方はCNNを流し聞きしていてもぐんぐん伸びることでしょう。いきなり初心者がこの方法をとるととにかく時間がかかります。よほどの根性の持ち主でなければ、滑走路をただ走っているだけでいつまでたっても飛び立てないことにいやになってやめてしまうことでしょう。あるいはプールで泳いだことのない人がいきなり海で泳ぐようなものですから、溺死するかもしれません。GOOD LUCK

CNN流し聞きは基礎的なところを徹底的にやった人にだけ適用できる応用学習法なのです。

それでは、どうすればいいのか。

その前に英語という言語の特徴をちょっと考えます。
英語は西洋の言語の中でも名詞に男性・女性などの性区別がなく、動詞の活用もかなり少ない言語です。この部分は学習者にとっては有利な点です。その反対に英語の最大の泣き所は「書き言葉と発音が一致しない」というところにあります。
だいたいイギリスのテレビ番組で出題者が発音した単語を正確にスペルを解答者が答えるクイズ番組が存在すること自体、「書いた文字と発音が一致しない」特徴を如実に物語っています。
英語をのぞく西洋言語は基本的にアルファベットの発音を身につければ、(意味がわからなくとも)音読はできるようになっています。

つまり、この点こそが「耳に音としてはいってくるのだけれども、単語がピンとこない」という現象を生むのです。

だいたいTongueってトンギューって読んじゃダメなの?ghを発音しなかったり時には“f”と発音したりなんてムチャクチャな言葉は英語くらいですよ。

だから英語の聴く能力をつけるのには、まず聴いた音声で即時にそれに該当する単語を認識できるようにしなければいけないのです。

さて、ここからノウハウめいたところにはいります。まず、教材を用意しましょう。

月並みですが、ノーマルなスピードで録音されている音声教材とそれと一致するテキストを用意します。ここでポイントは必ず音声は必ずノーマルなスピードでなければいけません。

また英語と日本語が交互にはいっている音声教材もペケです。最近の日本の出版事情はわかりませんが、CNNやBBCの放送など時事英語をネタにした教材がいろいろあるはずです。その手のものはCDとテキストが一体になって販売されてますね。
また、スクリーンプレイ社から出版されている映画の台本とその映画のDVDの組合わせもいいです。

ただしこの場合は滑舌の悪い俳優が主役の映画だとドツボにはまりますのでご注意を。

いくらあなたがファンでもシルヴェスター・スターローン主演の映画はやめたほうがいいです。ちなみに今家族が使っているのは「Mrs. Doubtfire」「Supersize me!」「School of Rock」です。この中では

「Supersize me!」が一番よさげでした。ペーパーバックとそれと同じタイトルのCD(いわゆる聴くペーパーバック)を使う場合は、要注意です。聴く人がわかるようにしてますので、原文を省略しているところがあります。(XXと彼はいった。といったフレーズを省略します。)かならずしもテキストと音声は一致しません。

Part2に続く

1 件のコメント:

蒼穹 さんのコメント...

School of Rock がいいのですか。早速物色してみます。観たいなと思いつつまだ観ていない映画です。

洋楽は散々聴いてきたのに、脳みそではカタカナで歌詞覚えちゃってきたので、散々です。