2009年5月14日木曜日

名詞の性

最近の本屋さんをながめた感じだと、第二外国語って今は中国語・韓国語なのかな?フランス語・ドイツ語・イタリア語の本棚スペースがだいぶ減っているみたいですね。

お隣の国の言葉を学ぶ人が増えてきているというのは、健全といえば健全ですね。


さて、今日はその端っこに追いやられつつある西洋言語のお話。



フランス語、ドイツ語といった西洋言語を第二外国語として学ぶ場合に、たいてい壁にブチあたるのは、男性名詞・女性名詞の存在、動詞の変化の多様さではないかと思います。
男性名詞・女性名詞なんて日本語にも英語にもないですからね。さらにそこにくっつく冠詞や形容詞まで名詞の性によって変化するわけですから、「うぜ~!!!!」となりますね。

そして拒否症になるというのがおきまりのストーリーです。


だけど西洋言語の中では、むしろ名詞に性がないのは逆に英語くらいのものです。僕たちは英語をはじめに勉強するので、どうしても外国語といえば英語が基準になりがちですから。でも英語ってかなり例外が多い言語ですよ、実際は。

それはさておき、なぜこんな男性・女性名詞なんてあるんだ?という質問へは、僕なりには「言葉がきれいに流れるように」と答えるでしょう。

たしかにどの言語でも母親とか姉に該当する言葉は女性名詞ですがあまり「男」「女」という性別でとらえるのは適切ではありません。むしろaで終わる名詞は女性名詞に多いというように音でとらえたほうがいいでしょう。

そこでaで終わる名詞につける冠詞はaで終わる冠詞を、同じく形容するときには形容詞もa で終わる形にそろえているんですね。
そうすることで+++a +++a ++++++aのように韻を踏むようにきれいな音をつくっているわけです。


そして彼らはそういう音の響きというか流れが自然で美しいとらえているのでしょうね。


もちろん、名詞の性については、例外規則がどの言語にもありますけどね。だからって辞書にかじりついて一個一個確認しようと気負わない方が勉強が長続きする秘訣かと思います。

名詞の性の問題は、単なる音合わせのために存在していると思えば割とすんなりと頭に入ってきますよ。

そう視点で英語をみると、英語は響きが不規則で野蛮な言語って感じもしますけどね。

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