2007年9月26日水曜日

第二外国語を習得するためのTIPS Part 3

第二外国語を習得するためのTIPS Part3


語学学習テキストの不思議前回の続きです。ちょっと脱線ぎみ。

いつも不思議に思うのですが、日本語のテキストというのはダイアログが極端に短いです。そして往々にして分量が少ないんです。語学は「量をこなす」が基本ですから、なるべく分量の多いものを選んだほうがいいです。そういう意味でも日本語で書かれたテキストって落第点なんですよね~。例をあげてちょっとした比較をしましょう。

まずは、日本語で書かれたロシア語の教則本NHK気軽に学べるロシア語より第一課

これは私のパスポートです。
あなたは日本人ですか?
私は日本人です。

この調子で60課まであります。でもってこちらはスペイン語で書かれたロシア語の教則本El Nuevo ruso sin esfuerzoより第一課

こんにちは!
こんにちは!
ご機嫌いかが?
いいですよどちらにいらっしゃるのですか?
家に帰るところです。
あなた方は?
劇場にいくところです.
どちらのですか?
ボリショイ劇場です。
ごきげんよう.
ごきげんよう.

このくらい長いダイアログで70課まであります。単純に2冊を比較して述べるのは暴論と思われるかもしれませんが、経験的に感じるのは、日本語で書かれているテキストはおそらくそのダイアログにでてくる文法をすべて解説しようとするので、ダイアログを短くせざるえないということかな~。

実際にダイアログが長くなるとそれだけ一度に解説すべき文法が増えてきますからね。しかし語学を学ぶ上では、特に初期段階では正しい文法をひとつひとつ学んでいくよりは、多少文法的なことはわからなくとも数多くのフレーズをインプットして「まねる=まねぶ」方がより効果的なのではないかと思います。

ただ、こういうやり方がXXX語検定などに対応できるかどうかは、はなはだ心もとないのですが・・・

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