2009年10月11日日曜日

外国語習得における記憶方法(3)

(2)例文、長文の中で覚えること

単語帳で覚えていると勘が働かなくなるという欠点があります。


これはどういうことかというと、知らない単語が出てきたときに前後の関係から類推して漠然とした意味を捉える能力が養われないからです。

特に、ある程度上達してきて長文が読みこなせる状況になったときにはこの方法を覚えておかないとつらいです。
巷の語学の試験では最後の方に必ず長文問題があって、そこには必ずといっていいほど、知らない単語がでてきますからね。

ところが母国語では、知らず知らずのうちにこの能力がついています。普段本を読んでいてわからない言葉があったときにひとつひとつ国語辞書を引きますか?


しないでしょう?


みなさん、前後から類推してその言葉の意味を捉えることができるようになるのです。


僕だって老舗という言葉が「しにせ」と読むと知ったのはかなり後でしたが、それまで老舗という言葉が本の中にでてきても辞書で確認することなしに意味がわかりましたから。

例文まるごと暗記というのは、これまたこれで有効な記憶法ですが、たいていの人はこれで挫折するので、何度も文章を眺めることで自然に頭に入るのを気長に待つのが一番ストレスのかからない方法だと思っています。

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