2009年10月8日木曜日

外国語習得における記憶方法(1)

前回、記憶力について書きましたが、今回は具体的な記憶方法について書いてみたいと思います。たぶん、そういうことって関心があることでしょうから。

結論からいうと、だれにでも通用する記憶方法はこの世には存在しないと思っています。

すみません。頭から腰砕けのことを言ってしまって・・・。

でも、これは事実だと思います。だから巷で売られている記憶法の本でうまくいく人といかない人がでてくるということが理解できます。つまり一般化された記憶法は存在しないということです。

僕の場合は、顔に対する記憶力と日時に対する記憶力が強いので、初対面の方から名刺をいただいたときにその日付を名刺に書き込んでおけば、だいたい忘れません。名刺を見れば顔が思い出せます。しかしその方の名前を覚えるのはちょっと苦手です。顔と名前が一致するのは、二回以上会った方に限られます。

このように一人一人記憶するプロセスには癖があるので万人向けの記憶方法は存在しないような気がします。

そこを千歩ゆずって共通項があるとしたら、「興味があることについてはおぼえやすい」程度のことでしかないでしょう。しかしながら、無味無感想な外国語の単語を覚えることに「興味を持つ」にはよほどの単語フェチでないとできません。

よく本で紹介されている方法で有名なのは、頭を1、目を2と割り当ててストーリー仕立てで暗記するのがいいというのがあります。頭ににんじんが落ちてきて、目に相撲取りがはいった。みたいな方法ですね。

僕はこれが全くできません。


覚えるためのストーリーを覚えるのが精一杯で肝心の覚えるべきものを覚えることができないからです。

それだけではなく、こと外国語に関して言うとこの方法はまったく通用しません。

なぜならこういう記憶法は、具体的事物とその名称が完全に一致できている母国語に対して有効な方法であって、そもそも具体的事物とその名称を一致させる作業である外国語における単語の記憶には使えないのです。つまりこの記憶法の前提条件が違うのですね。


それとこの方法では具体的にイメージできる事物がないものには使えないということもあります。

法律関係の資格試験でよくでててくつ債権、根抵当権、抗弁権などのような言葉を具体的なイメージにするのは難しいことです。少なくともそのためにはワンステップ必要となります。イチゴとかミカンと同じというわけにはいきません。

つづく

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