2007年9月28日金曜日

第二外国語を習得するためのTIPS Part7

PART 7 やっぱり文法って必要? 

さて、今回が一応、このシリーズの最後です。最後なので今日は思いっきり大暴論かまします。


私は語学習得に文法は不要という大暴論を掲げている人間です。(暴論その1)

理由は単純。ネイティヴは文法を(少なくとも初期段階で)学習することなしに言語を習得しているからです。それにネイティヴほど文法に疎かったりします。ネイティヴの例とするなら、日本語が一番わかりますね。

「駅の近くに本屋があります」というフレーズ。

これは(1)「本屋が駅の近くにあります」とは語順を変えることができますが、
(2)「近くに駅の本屋があります」といえば意味が変わりますし、
(3)「本屋が近くに駅のあります」だとまったく意味を成しません。

ではなぜ(1)の並べ替えはよくて(2)、(3)はだめかきちんと文法的に即答できますか?こういう質問について、たいていの日本人は「そういうのが自然だから」とか「そんなものだから」という説明しかできないのではないでしょうか。

もちろん、語学習得も中級レベルまできて、さらにきれいな言葉で話したいと思うのであれば、文法を勉強しなければいけないのはわかりますけどね。

ただ、それは私のいうところの「ツールとしての外国語」という範疇から離れています。

初期段階では文法をベースにするより、パターンを覚えるほうが早いように感じます。フランス語で簡単な例を挙げましょう。英語のbe動詞にあたるetre動詞の直説法現在形の活用です。(アクセント記号省略)

Je suis (一人称単数)
Tu es  (二人称単数)
Il est  (三人称単数)
Nous sommes (一人称複数)
Vous etes (二人称複数)
Ils sont (三人称複数)

こういう活用表をにらめっこして覚えるよりも、Nous sommes a Paris.(我々はパリにいます) とか Il est President-dorecteur general (彼は社長です)とか Cette affair est interessante(その取引にはメリットがある)といったフレーズを覚えていくほうが実際的です。

ヨーロッパ、特にラテン語系言語の人称の変化は主語に対する語感を整える程度の意味しかないと思います。(暴論その2)

さらに女性名詞、男性名詞なども、語感の調整と思ってフレーズで覚えていけば、文法書をにらめっこする必要はないです。(暴論その3)

時制だって、現在・過去・未来を表す形容詞・名詞が付随すれば、活用は不要であることを中国語が証明しています。実際の会話などでは、動詞単独で時制を判断するケースはまれでかならず形容詞・名詞(昨日とか来週といった単語)が伴って表現されるのです。つまり時制における活用も語感の調整にすぎないのです。(暴論その4、暴論の大暴走はとどまることを知らない)

所詮言語は単語・フレーズのデータベース集積であり、ある一定の量の単語・フレーズをデータとして脳内にインプットしなければなりません。そのデータ間にある法則性(これを文法というのですが)をいくらインプットしても(短期間で)言葉を操れるようにはならないのではないかというのが、私が常々もっている疑問でもあります。

ということで尻切れトンボのようですが、とりあへず今回のシリーズはこのあたりで終わりとさせていただきます。

第二外国語を習得するためのTIPS Part6

Part 6 複数の言語を同時に学習することは可能か


複数の言語を同時に学習することは可能かという質問がとあるところでありました。私は可能だと思います。時間をどれだけ確保できるかという問題を横においてしまえばですけれど(笑)


ただ複数の言語を同時に学ぶ場合には、学習するタイミングをずらす必要があるのではと思います。例をあげますと、中国語の学習を今からはじめるとしたら、イタリア語は4ヶ月後からという具合にですね。

少し時間をずらしてはじめることのメリットは聴力の上達にシナジー効果があるからです。たとえば、今あなたは中国語をはじめて半年たったとしましょう。だいぶ慣れてきたけど、やはり聴き取りの壁を感じています。そういうときにイタリア語など他の言語をはじめてみます。そうしてイタリア語を勉強して、また中国語に戻ってくると結構聴き取る能力が上がっているんです。


原因はおそらく、イタリア語という新たな言葉を学習するというストレスが、逆に脳をさらに活性化するので、これまでの中国語の聴き取りに有利に働いているのだと思います。 ですから、複数の言語を同時に学習するのもひとつの方法かなと思っています。


ただ、注意しなければならないのは、同じ言語系のものは同時に学習しないほうがいいということです。たとえば、ラテン語系である、イタリア語、スペイン語、フランス語、ポルトガル語などは同時並行に学習するとかなり混乱しますので、避けたほうがいいのではないかなと思います。


最近日本ではスペイン語とイタリア語とフランス語を同時に勉強できるという本が出版されていますが、効果については疑問を持っています。同じ言語系のものを学習するのであれば、たとえばフランス語を集中して高いレベルまで持っていって、それからフランス語のテキストを使ってイタリア語やスペイン語を学習するほうが総じて早く学習することができると思います。

2007年9月27日木曜日

第二外国語を習得するためのTIPS Part5

Part 5: 発音はやっぱりネイティヴからかな~


  発音はやっぱりネイティヴに矯正してもらわないとつらいものがありますね。正直、私の発音は英語も含めてかなりヤクザです。自分で話ながらも「よく僕の発音でわかるもんだな~」と感じることがしばしばです。でもあまり聞き返されることがないから、おそらく「ネイティヴが理解できる臨界点」あたりをウロウロしてるんじゃないでしょうか。(笑)

  よくわからないのですが、どうもネイティヴがわかるツボみたいなのがあって、そこさえおさえていればかなり訛っていても理解はしてくれるようです。英語の場合は、ノンネイティヴ同士で話をすることもありますが、第二外国語の場合は通常どちらかがネイティヴ・スピーカーという状況がほとんどでしょう。
  そうなるとネイティヴ・スピーカーの許容範囲に甘えちゃうというのもひとつの方法かなと思っています。

  おそらくそれほどたくさんツボがあるわけではないと思うのですが、そのツボがわかるまでは、どうしてもネイティヴ・スピーカーに矯正してもらう必要があるかと思います。

  たまたま、私の場合はめぐまれた環境にあるのでタダでネイティヴに発音を矯正してもらうことができますが、日本だとやはり会話学校のお世話にならなければいけないのかもしれませんね。


   会話学校で何を教わるか、その目的をたとえば今回のように「ネイティヴスピーカーに発音の矯正をしてもらう」と絞り込むと学校の利用価値がグンとあがるかもしれません。

2007年9月26日水曜日

第二外国語を習得するためのTIPS Part 4

Part 4 : 基本はやっぱり聴き取り あるいは 中国語奮闘記

大前研一先生がとある講演の中で、本来語学の勉強の順番は聴・話・書・読だといっていました。
このときの話の前後関係では、「日本人は最後にすべき読から勉強をはじめるから語学が身につかない」という主旨があったので、このような順番にならべたのかなと思っています。

しかし、実際は聴・読・書・話が順番じゃないのかなと私は思っています。
いずれにせよ、まず聴が一番はじめに来るわけで、語学で最も大切なのは聴く力をつけるというところは意見が一致しています。(こういう権威を借りて自分の主張を正当化するのを虎の威を借る狐っていうんだな)

聴く力のつけ方については、このブログの中の“「聴く能力」を養う”というシリーズで書いていますので、そちらを参考にしてください。

で、今日は何を書いているかというと、実は今、中国語の勉強をしています。はっきりいって苦労しています。聴き取りで死んでます。中国語は、西洋言語に比べて、音節が極端に短く、その短い音節の中で声調という音の高低差を使って意味を表現する言語です。
だから入ってきた音声を認識して、大脳にある単語の意味と結びつける作業をして、意味を理解するために必要な時間が極端に短いです。

え?何をいってるかわからない?

まあ、手っ取りはやい話が、ある同じ意味を持ったフレーズ あるいは一つの同じ概念を、英語で話す場合には0.2秒かかるのを中国語では0.12秒くらいで済んでしまうということです。だから聴く側は英語だったら0.2秒かけて理解すればよかったものを中国語では0.12秒で処理しなければならないんですね。

声調というイントネーションの使い分けをすることで、音数を減らしている言語ですから、合理的といえば、合理的な言語なんでしょうけど・・・だから中国語を聴き取るときには、脳内反射神経とでもいうか聴力反射神経とでもいうか、とにかく脳内CPUの処理スピードを上げなきゃならない。

これがシンドイです。だれか助けて~。SNSのコミュニティなどで、よく「中国語は聴くのが苦手」と発言される方がいますが、私からいわせれば、それは「中国語がまったくできていない」に等しいと思ってます。だって、そうでしょ。中国語で書かれている文章は日本人なら「何が書かれているか」くらいはある程度想像がつきますからね。
こんなのはフランス語がまったくわからないイギリス人だってフランスの新聞を見れば、だいたい何が書いてあるかの見当がつくというのとたいした差はありませんからね。近隣の言語だからとか同じ漢字を使っているからなんて甘い気持ちは捨てないと、絶対に上達しないんだろうな~と思っています。

第二外国語を習得するためのTIPS Part 3

第二外国語を習得するためのTIPS Part3


語学学習テキストの不思議前回の続きです。ちょっと脱線ぎみ。

いつも不思議に思うのですが、日本語のテキストというのはダイアログが極端に短いです。そして往々にして分量が少ないんです。語学は「量をこなす」が基本ですから、なるべく分量の多いものを選んだほうがいいです。そういう意味でも日本語で書かれたテキストって落第点なんですよね~。例をあげてちょっとした比較をしましょう。

まずは、日本語で書かれたロシア語の教則本NHK気軽に学べるロシア語より第一課

これは私のパスポートです。
あなたは日本人ですか?
私は日本人です。

この調子で60課まであります。でもってこちらはスペイン語で書かれたロシア語の教則本El Nuevo ruso sin esfuerzoより第一課

こんにちは!
こんにちは!
ご機嫌いかが?
いいですよどちらにいらっしゃるのですか?
家に帰るところです。
あなた方は?
劇場にいくところです.
どちらのですか?
ボリショイ劇場です。
ごきげんよう.
ごきげんよう.

このくらい長いダイアログで70課まであります。単純に2冊を比較して述べるのは暴論と思われるかもしれませんが、経験的に感じるのは、日本語で書かれているテキストはおそらくそのダイアログにでてくる文法をすべて解説しようとするので、ダイアログを短くせざるえないということかな~。

実際にダイアログが長くなるとそれだけ一度に解説すべき文法が増えてきますからね。しかし語学を学ぶ上では、特に初期段階では正しい文法をひとつひとつ学んでいくよりは、多少文法的なことはわからなくとも数多くのフレーズをインプットして「まねる=まねぶ」方がより効果的なのではないかと思います。

ただ、こういうやり方がXXX語検定などに対応できるかどうかは、はなはだ心もとないのですが・・・

2007年9月15日土曜日

第二外国語を習得するためのTIPS Part2

Part 2 第二外国語を学ぶときのテキストの選定

前回はカタカナをつぶせ!ということを話ましたが、それ以前に、カタカナをつぶさなければいけないような日本語で書かれたテキストがはたして第二外国語習得(特に西洋言語)に適しているのかをちょっと考えてみます。

ここではある程度英語がわかることを前提にしています。ご存知のとおり、我々の母国語である日本語は英語をはじめとした西洋言語とまったく異なった成り立ちをしています。表意文字と表音文字の違い、文法の違いなどですね。だから日本人は英語を学ぶのに苦労するのです。スペイン人がフランス語を習うのとは数段の違いがありますね。

ただ一旦英語を学んだならば、第二外国語は英語で学ぶ。つまり英語で書かれたテキストで勉強するのがより早道のように感じます。

理由は大きく2つあります。(1)文法の類似性と (2)単語の類似性です。(たぶんもっとあるんだろうけど、私は文法学者じゃないのでそのあたりはお目こぼしを・・・)

(1)文法の類似性

西洋言語の基本はS+V+Oですね。だから同じ文法構造をもった英語と対比しながら勉強するほうが文意の理解も早いです。

(2)単語の意味の類似性

日本語と英語ではひとつの概念を表すのに違った表現が存在します。たとえば英語のBE動詞。これに対応する動詞は西洋言語には存在しますが、日本語には存在しません(一対一でという意味でですが)。また、Takeといった広義な意味をカバーする言葉についても日本語でおぼえるよりも西洋言語同士の中で覚えたほうがスムーズです。さらに英語を使って勉強することによって英語力もつけることができるというメリットもあります。シナジー効果っていうんですか?こういうの。

今どきならアマゾンなどで海外から英語で書かれた語学テキストを取り寄せることもできます。便利な世の中ですね。

次回はもうちょっとテキストについて突っ込んで書いてみます。

2007年9月14日金曜日

第二外国語習得のためのTIPS Part 1

Part 1: カタカナ-このやっかいなもの


   日本語においてカタカナというものは非常に便利です。カタカナ表記をすることで外国語はそのまま日本語として使うことができます。普通漢字で書く文字をあえてカタカナにすることで独特のニュアンスを文章にもたすこともできます。
  でも、このカタカナというのは語学学習の上では非常にやっかいなものです。もともと日本語は他の言語に比べて母音も子音も少ない言語です。音の少ない言語の表記手段ですから、当然のことながら外国語の中にはカタカナでは表現できないものがでてきます。

  手近なところでは英語でいうLとRの発音の違い、中国語だって「a」だけで4種類の母音の発音があります。(声調ってやつですね)つまり、カタカナというのは外国語の発音を表記するにはかなり不完全なものなのです。

  入門編の語学教材では便宜上カタカナが並列表記されていますが、これは早いうちに卒業しなければなりません。カタカナという日本語を通して学習することでLとRという本来まったく別の音にもかかわらず、「ラ」という一つの音として頭にインプットされてしまいます。ましてRの発音は、英語とスペイン語とフランス語では異なります。

  だからカタカナにたよっているといつまでたっても区別がつかずに聞き取りもできませんし、発音もうまくできない、つまり上達しないということになるのです。

  カタカナはいってみれば自転車の補助車のようなもので、これに頼っていてはいつまで経っても自転車に乗れないのと同じなのです。できれば入門の語学教材の初めのページにあるアルファベットと母音・子音の発音の仕方を徹底的に覚えて(なかなかこの部分は退屈なのですぐにダイアログのある項目に進みたくなりますが)、レッスン5くらいのところからはカタカナを塗りつぶしてテキストを使うようにしたほうがいいと思います。

  中国語も音声教材がついているものであれば、思い切ってはピンインも塗りつぶすほうがいいと思います。(私は今、それをやりすぎてドツボにはまってますけど)

2007年9月13日木曜日

第二外国語を習得するためのTIPS 序

ツールとしての外国語

私は、あちこちに「外国語なんて所詮ツール」ということを言い散らしている一人です。
というのも外国語を必要とする人の大部分は、外国語ができる能力が必要なのではなくて、すでになんらかの能力があって、それを日本人以外の人に伝える手段として外国語が必要になっているのではないかなと思うのです。

つまり、「ツールとしての外国語」を大部分の人は必要なのではないでしょうか。

そこで、ツールとしての外国語とはどういうことかを改めて考えてみました。

ツールである以上、

1)役に立たなければならない
2)短期で習得しなければならない
3)それ自身を学習の目的にしてはならない。

とまず規定してみました。

1)役に立たなければならない語学を学ぶうえで、なにもバイリンガルになるところまで勉強する必要はないというのが私の考えです。昨今語学を学ぼうとする人の中で、通訳・翻訳者を目指す人というのは少数派でむしろ「なんらかの必要性」を感じて語学を身につけようとする人が大半なのではないでしょうか。
「なんらかの必要性」に迫られている人は、その必要性を充足するだけのスキルを身につければいいと思っています。(自分に対する言い訳?)そうでなければ、外国語の習得にはゴールがないだけに大変すぎます。
だからその言語で何をしたいのかを明確にしたうえで、何をしなければならないのかを考えていく必要があるのです。固い言葉でいえば、目標を明確にして戦略を立案するということですね。

なんとなく「国際化の時代だから英語くらいできないと・・・」程度の動機ではちょっと弱いかな・・・。

海外旅行でちょっと会話をしてみたい留学したい好きな本を原書で読みたい好きな映画を字幕なしてみたい外人のボスと意志疎通を図りたい外国語でかかれたWEBや雑誌から情報を収集する必要がある海外出張で顧客と交渉する必要があるなどなど動機はさまざまですが、動機を明確にすることで「ツールとしての外国語」を習得するのが大事だと思います。

一般の人は語学の他に習得すべき知識・技術は山積みです。あまり語学にかかわっている時間がないのも現実でしょうし。ただこの中には「語学検定などに合格したい」というのは意図的に私ははずしました。たとえば「TOEFLで高得点をとる」は「留学したい」という目標の中の一ステップにすぎませんし、TOEICや仏語検定などは実際の目標に対してやはり指針的意味あいしかないということからです。


2)短期で習得しなければならない1)で決めた目標にはなんらかのスケジュールが頭にあるはずです。だらだらと数年間も勉強していても実際に使って楽しむ時間が減っていくだけ。まして仕事で使おうとすればなおさら習得にかける時間は短くしなければなりませんね。習得に時間がかかるからといって、お客さんは待ってくれません。やはり短期集中で習得することが必要になってくるのではないでしょうか。

3)それ自身を学習の目的にしてはならない。いったん勉強をしだすと面白くなるのが通常です。といいますかそういう気持ちにならないと習得できないのも事実。「好きこそ物の上手なれ」ですね。

だからといっていつまでも語学の勉強ばかりしているわけにもいかないのも現実。

自分が設定したレベルにある一定まで到達したならば、それを維持するだけの努力に切り替えてほかのことにエネルギーを注力すべきでしょう。ということで、これから英語をある程度勉強した方が第二外国語を学ぶうえでのTIPを私のささやかな経験を踏まえて書いていきたいと思います。

(うん、我ながら強引な話の持ってき方だな(笑))当然ながらこの方法は英語学習にも応用できると思います。たぶん、きっと・・・・。

2007年9月12日水曜日

「聴く能力」を養う 最終回

さて、今回がこのシリーズの最後です。

いよいよ大前先生の言葉どおりに、CNNなどのニュース番組を流し聞きする準備が整いました。

さっそくTVをつけてみましょう。アナウンサーの言っていることが格段にわかるようになった自分を発見するはずです。それもそのはず、これまであなたは読むことと聴くことに集中して勉強してきたのですからね。

テレビには画像があり、これがあなたの理解度をさらにあげてくれているのです。

人間の情報認知手段のうち、視覚から認知する情報が全体の約70%占めるといわれています。これって乱暴な話、音声を消して見ていても70%くらいは理解できるということでもあるのですね。
だから、ニュースを見ながらも、「今、自分はちゃんと聴き取れているだろうか。画像に流されていないだろうか」と自分自身に問いかけながら耳に神経を集中させなければいけません。

時に目をつぶってみるなどして耳を鍛えることを忘れないでください。またはシャドウイングをしながら意識を集中しましょう。漫然とやっていると目だけで情報を入手することになりますからね。

あとは、読む量と聴く量を増やしていけばいいだけです。

ここまでが「聴く能力」を養うについて、の私が考えてきたことです。もともと私は偏屈な性格のせいか、人から教えてもらうより、自分でこうでもないああでもないと自分にあった勉強方法を考えながら勉強する性格なんです。

また、仕事の現場で使える語学力をつけるのにはどうしたらいいかということを大前提に考えていますので、このやり方をすることでTOEICでどれだけ点数がのばせるかの保証もできません。

だからこのやり方が万人に共通していえるのかははなはだ心もとないところもあります。こんな記事をPART13まで付き合っていただいた方には本当に感謝しております。

質問や感想、リクエストがあればコメントに書き込んでいただければうれしいです。

それでは、これにて・・・

「聴く能力」を養う Part 12

外国語で仕事をするにあたっては、数字をすんなりと扱えるかがポイントなんですね。

ニュースのみならず、世の中は数字が氾濫しています。ビジネスシーンでは、ほとんど数字が主役じゃないでしょうかね?

そして数字は情報そのものというだけでなく、情報の印象も左右してしまうのですよね。 たとえば、「インドネシアで大きな津波がありXXXXが行方不明」といった情報があったとします。XXXXが2人なのか5000人なのかで大きくその情報が与えるイメージは違いますよね。

ところがこの数字というやつも結構耳で訓練してないといけないんです。特に英語以外の言葉をならっている人にとってはこの訓練のするしないは聴き取りに大きな差がでるのです。

ノーマルスピードでかなり文章が聴き取れるようになった人でも「450,000人の内の約70パーセントの人間が・・・」なんてのにでくわすと、「あれ?four hundred fifty thousand?おお、45万人ね」と考えているうちに見事に70%という数字は聞き漏らし、さらにひどいと次の文章の頭を聞き逃したりします。

実はどんな外国語のテキストにでも数の読み方はかならず書いてありますが、だいたい1,2ページさらっと書いてあるだけであまりその重要性には気がつかないものです。

だから、数字は聴いてパッとイメージできるように特別に訓練しなければいけません。ネーティヴスピーカーが近くにいて頼めるのなら、その人にランダムに数字をいってもらって書き取るといった訓練もできますが、あなたのそばにネイティヴスピーカーはいないでしょ?いる人はそもそもこの日記なんて読んでませんよね。(笑)

ここでもやはりVoice Editingソフトが役に立ちます。ランダムに数字をテキストにかいて、これを読み込ませす。このソフトは読み込んだテキストを合成音声で読み上げてくれますので、それを聴きとって書き取るのです。合成音声は最速2.8倍までスピードをあげられますので、ちょっとスピードを速めにして再生するとさらに効果があります。特に3桁以上の数字やthousand, millionがからむ大きめの数字の訓練を中心にやってみてください。

これをやるとやらないでニュースの聴き取りはかなり違ってきますよ。

次回は最終回 報道ニュースの聞流しのポイントについてです。

2007年9月10日月曜日

「聴く能力」を養う Part11

今日は「聴力養成ギブス」の話です。


なぜ初めからそれをださないんだという文句がでそうですね。

このギブスの基本コンセプトは音声を2倍速・4倍速で聴くということです。

よくある話ですが・・・一般には2倍速・4倍速で聴くことで脳内のシナプスが外国語の子音に対して○×▲※♪・・・あ~わかんないよ!!わかりやすくいえば、高速道路から一般道路に降りたときに感じる減速感を応用しようってことですね。

  早い英語を聞き続けいれば、通常のスピードで聴いたときにゆっくりはっきり聴こえるということです。これは私も自分の体で人体実験して感じました。しかしながら、これも「4倍速で聴くXXX」という本がすでに巷では氾濫していますが、いかんせん、教材の量が少なすぎます。

  だからこの教材も自分でつくってみましょう。ここで登場するのが、パナソニックからでているICレコーダーです。これには通常の速度は当然として0.5倍から2倍までスピードを変化させることができます。そしてパナソニックのICレコーダーがいいのは、これに付録されているソフトウェアなんです。Voice Editingというのですが、音声をテキストに変える。テキストを音声に変えるなどが簡単にできるスグレモノです。

   数ある変速機能のあるICレコーダーの中ではこれが語学学習には最適でしょう。このVoice Editingをつかって、Podcastをはじめとした音声をPC上で録音し(残念ながらファイル形式が違うので、ダウンロードはできません。アナログで録音する感覚なので40分のコンテンツの録音には40分かかるのが泣き所)て、それを2倍速で聴くことができます。

  何?4倍速にならないのかって??気にしない気にしない。4倍速なんて必要ありませんよ。2倍速で充分です。だれも一般道路の4倍の制限速度で高速道路を走らないでしょ(むちゃくちゃな論理)2倍速だってだいぶ通常スピードに帰ったときに減速感を感じます。

  これを使えばもう聴く力だって万全・・・といいたいところですが、もうひとつ、特にビジネスで英語を使用する人の場合はやっておくといい訓練がありますので、それを紹介しましょう。

2007年9月9日日曜日

「聴く能力」を養う Part10

ご存知の方はいらっしゃると思いますが、通訳の訓練方法の一つにシャドウィングというものがあります。これは耳に入ってきた音をそのまま口でまねして発音する訓練方法で、スピーキング能力の向上に有効だといわれてます。

これ、実際にやってみるとムチャクチャハードなんですね。耳から入ってきた音を瞬時に感知し、即座に口、喉を入ってきた音と同じ音をだせるように体制を整えて、息をついで発声する。それをしながらかつ次の音を感知するという作業を繰り返すわけですから、ちょっと脳みそが分離してしまうような感覚に襲われます。

私の持っているささやかな脳みそでは、2分もやれば脳みそがオーバーヒートしますわ。特に呼吸のタイミングがちょっとでもずれるとリズムがガタガタになって続けられなくなったりしますので、喉を作るタイミングは早めにしなきゃならない。こんなのプロになろうと思わなきゃできないっすよ。 

  マジで。で、私はこんなことをやれといってるんではありませんよ~。ご安心してくださいね~。


  普通の人は、耳で音を聞いているだけだと、他のことができてしまいます。そして他のことをやっていると、いつのまにか「聴く」が「聞く」になってしまうのですね。

   特に考え事はいけませんね。まったく外部の音は耳に入らなくなります。ところが一度に二つの器官を「聴く」ために使うとなかなか他のことができなくなり、聴くことに集中できるのです。

   そこで、シャドウイングのように、耳に入ってきた音をまねるつもりで口だけを動かしてみましょう。そうすると意外と他所のことに気がとられなくなりますよ。声は出さなくいいんです。

  声を出して正確な発音を真似しようとしてはいけません。頭壊れますからね。これなら、満員電車の中で他人に迷惑をかけないで(変な目で見られないという保証はありませんが)集中した聴き取り訓練ができます。
  また集中力がなくなるとまず口の動きが先に止まりますので、「あ、いかん、いかん」とまた元に戻ることができます。これは、集中して聴くためには非常に有効です。

   私はこれを歩きながらやっていて車に轢かれそうになったことが二度あります。(危ねーな)それくらい集中できますので是非ためしてみてください。ただし、車や自転車の運転中にやるのは充分気をつけてくださいね。事故っても私は責任とりませんよ。

  さて、こうしてあなたは、インターネットからダウンロードした英文を読みまくり、朝晩の通勤はiPodでいろいろ英語を聴いています。3ヶ月もすればメキメキと英語を聴き取る力があがることでしょう。CNN流し聴きの日も近い!!

何?

それでもダメ?


全然あかん?

えーい。それじゃそういう人には聴力養成ギブスをはめますかね。

2007年9月5日水曜日

「聴く能力」を養う Part9

まず私からの質問。

「CNNを流しっぱなしにする」といってもいったいあなたは一日何時間TVの前に座ることができるのでしょうか?仕事に忙しいあなたは、朝はバタバタと朝食もそこそこに会社に行き、遅く帰ってきてバタンキューでしょう。少ない時間の中でCNNを流してはいるけど、頭に残るのは日本語のコマーシャルだけ。

こんなところではないですか?

録画しているならともかく、テレビ放送は巻き戻しもできないので効率は悪いです。聞き逃したらそこでおしまい。シェーン・カムバックとさけんでも戻ってきまシェーン。(ふるすぎ)

そこで利用してほしいのはiPodです。これが出たときは本当にすごいと思いましたね。英語学習産業がひっくりかえるかと思いました。(実際はビクともしてないようですけど)iPodにはPodcastという機能があります。これはデジタル化された音声情報(ラジオのようなもの)をたいていの場合は無料配信するものです。この無料配信される音声情報はiPodに付属しているiTuneというソフト経由でiPodにダウンロードできます。

そうするとCNNなどのニュース番組は持ち運べることができ、しかも保存されているので何度も聴きなおすことができるのです。しかもダウンロード時間は40分番組で約1分、朝の忙しい時間でもPCにつないでダウンロードできますね。

英語関連でいえば、CNNだけでなくBusiness weekなどそれこそ星の数ほどのプログラムがあります。もちろん、英語だけではなくスペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語、中国語とたいていのものはあります。

それでいてこれらの膨大な音声情報がただというのですから、あきれるしかないです。

FEN(今はAirforceなんとかというんですね)の毎時5分だけのニュースを待ち構えて聞いていた時代はもはや過去のものです。

iPodを持っていない人は即刻、家電屋さんにいってください。持ってる人もMusic storeばかりウロチョロしないでPodcastをダウンロードしましょう。

ところで携帯型デジタルオーディオで音声を聴くのは、どこでもできるという長所がある反面で、どうしても周りの景色に気をとられたり、他のことを考えて(今日のアポのお客さんは手強いからどういう風にきりだそうかなど)しまって注意力が散漫になることがあります。

だから、どうやって聴いている最中に集中力を維持させるかが課題になりますね。その解決方法は明日書きます。

たぶんこれだけは私のオリジナル方法だと思います。

2007年9月1日土曜日

「聴く能力」を養う Part 8

それでは、たまにはその英文だけをもっていって公園などにいって、「辞書なしで読む」訓練もしましょう。

実際人と話しをするときには、知らない単語がでたからといってポーズボタンを押すわけにはいきませんね。多少わからない単語がでてきてもあせらない訓練をしてみましょう。

これはプロの音楽家がミスタッチしてもそこで演奏を止めずに、次のフレーズを弾くのと同じです。多少のことは気にしないというのも大事ですよ

ちょっと横道にそれます。「私は読み書きはできるのですが、スピーキングとリスニングはちょっと・・・」という話をよく耳にします。これは受験生時代にずいぶん英語を勉強したという背景があっておっしゃるようですが、その考えを改めたほうがいいです。

読むスピードが150語/分以下の場合、それは「読める」うちには入りません。

映画・DVDの英字字幕のスピードについていけるくらいのスピードで読めてはじめて「読める」といっていいと思います。

そういう方こそ受験時代の経験は「ゼロクリア」して、「自分は読めてないんだ」という意識で本気で速読・多読にとりくまないといつまでたってもスピーキングもリスニングも上達しませんよ~。

本当ですよ~。

さて、あなたはこうして気合をいれて速読・多読の鬼となります。これを続けるだけで、あなたの語彙はどんどん増えます。単語帳に記入して通勤電車で覚えるのも自由です。

(私はやりませんけどね。私は単語帳作る暇があったらその文多くの文章を読んでいたほうがいいと考えるナマケモノですから。)

でもその間、いっさい聴く訓練をシャットアウトしなければいけないわけではありません。速読・多読と並行してボチボチ「聴く」訓練もしましょうか。ここでも10年前では信じられない、涙がでるようなうれしいツールが今はあるんですよね。