Part 4 : 基本はやっぱり聴き取り あるいは 中国語奮闘記
大前研一先生がとある講演の中で、本来語学の勉強の順番は聴・話・書・読だといっていました。
このときの話の前後関係では、「日本人は最後にすべき読から勉強をはじめるから語学が身につかない」という主旨があったので、このような順番にならべたのかなと思っています。
しかし、実際は聴・読・書・話が順番じゃないのかなと私は思っています。
いずれにせよ、まず聴が一番はじめに来るわけで、語学で最も大切なのは聴く力をつけるというところは意見が一致しています。(こういう権威を借りて自分の主張を正当化するのを虎の威を借る狐っていうんだな)
聴く力のつけ方については、このブログの中の“「聴く能力」を養う”というシリーズで書いていますので、そちらを参考にしてください。
で、今日は何を書いているかというと、実は今、中国語の勉強をしています。はっきりいって苦労しています。聴き取りで死んでます。中国語は、西洋言語に比べて、音節が極端に短く、その短い音節の中で声調という音の高低差を使って意味を表現する言語です。
だから入ってきた音声を認識して、大脳にある単語の意味と結びつける作業をして、意味を理解するために必要な時間が極端に短いです。
え?何をいってるかわからない?
まあ、手っ取りはやい話が、ある同じ意味を持ったフレーズ あるいは一つの同じ概念を、英語で話す場合には0.2秒かかるのを中国語では0.12秒くらいで済んでしまうということです。だから聴く側は英語だったら0.2秒かけて理解すればよかったものを中国語では0.12秒で処理しなければならないんですね。
声調というイントネーションの使い分けをすることで、音数を減らしている言語ですから、合理的といえば、合理的な言語なんでしょうけど・・・だから中国語を聴き取るときには、脳内反射神経とでもいうか聴力反射神経とでもいうか、とにかく脳内CPUの処理スピードを上げなきゃならない。
これがシンドイです。だれか助けて~。SNSのコミュニティなどで、よく「中国語は聴くのが苦手」と発言される方がいますが、私からいわせれば、それは「中国語がまったくできていない」に等しいと思ってます。だって、そうでしょ。中国語で書かれている文章は日本人なら「何が書かれているか」くらいはある程度想像がつきますからね。
こんなのはフランス語がまったくわからないイギリス人だってフランスの新聞を見れば、だいたい何が書いてあるかの見当がつくというのとたいした差はありませんからね。近隣の言語だからとか同じ漢字を使っているからなんて甘い気持ちは捨てないと、絶対に上達しないんだろうな~と思っています。
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