外国語独学塾を主宰する多言語話者のブログです。30年以上海外と英語、スペイン語、フランス語、中国語を使ってビジネスをしてきた経験から、40代からでも外国語をものにできるようになるためのヒントを書いています。
2009年5月26日火曜日
聴能力を確実にアップさせる方法
外国語を勉強する上で聴きとる能力をもっともおおきなウェイトを置くべきというのが僕の持論なので、こういう言葉があると便利です。
さて・・・・
聴能力をアップさせるには、一言でまとめてしまうと耳から入ってくる音声情報をいかに早く処理できるかによるわけなんですよ。
そのひとつは僕が今インストラクターをやっているSPEED ENGLSIHで使用している倍速、三倍速で音声を聞いて脳みそを早く動かすという方法。
俗にいうインターチェンジ効果というやつですね。速い速度の音声を聞いた後でノーマルスピードを聴くとゆっくり聞こえるってやつです。
僕も30代のころ、資格試験マニアのときは、テキストブックをテープに吹き込んで、二倍速で聴いていましたよ。そのときは単純に30分の内容が15分で聴くことができるという理由でしたけど。
ところで語学に関してはもう一つ有効な方法があるのを知ってますか?
それは別の言語を学習することです。
自分の例でいうと、今僕は中国語の勉強をしているのですが、息抜きにスペイン語やフランス語を聴くと、一語一語はっきりと聞こえるようになりました。
特にフランス語での聴能力アップはすごいです。あのぐじゅぐじゅいっている言葉が一つ一つ単語単位で聴きとることができます。だからわからない単語だけを抽出できるので辞書が使いやすくなります。ひいては語彙力のアップにつながるわけですね。
たぶん、この方法は一定期間放っておくと元の能力に戻ってしまう倍速訓練よりは、より確実で安定した方法だと思います。
ただこの欠点は、一度このサイクルにハマってしまうと延々と何かの言葉を勉強していなければならないということになることですね。
2009年5月19日火曜日
語学学習にドラマのDVDを使うときの注意点(2)
もちろん語学学習者にとっては、「おい、話が違うぞ」という気持ちになるのも無理からぬ話ですね。
でもこれって間違っているのではなくて、わざと変えている場合がほとんどですね。
字幕は0.7秒とか1秒という一定の時間内に表示しなければいけません。さらに字幕にはスペースの制限があります。早口でまくし立てているシーンですべての音声を文字にしようとして字幕が3行にわたってしまうということは許されないんですね。
かりに3行にわたったとしても今度は受けてはそれを0.7秒から1秒の間に読み切らなければいけなくなるわけですから大変な話です。
そうなると一つの妥協策として字幕は省略した表現で表記されることにあります。 特にこれはセリフが多い場面で頻繁におこる現象です。
ところで、一文字で意味まで伝えてしまう中国語は表記のためのスペースが少なくて済むわけですから、大抵の中国語のDVDではほぼすべての音声を字幕にしていくれます。
これは便利です。
ただし、中国語のDVDの場合得てして、出所がはっきりしないので、字幕は繁体文字だったりして、普通語(大陸の中国語)を勉強している人には不都合な場合もあることが注意点ですね。
それと逆に一定時間に話す音声に対して、表記が長くなるスペイン語のDVDはほとんどの場合は、字幕と音声は違っています。
しまいには音声がQue talと言っているのをあえて、Como estasと表記するみたいなものがあるので、スペイン語を勉強する場合は、DVDはちょっとふさわしくないかもしれません。
かくいう僕もスペイン語でDVDを見る場合、はじめは字幕をつけておくものの、あまりに違いすぎるので最後は字幕をオフにして音声だけで見てます。
僕の場合は日本語が母国語なので、日本語の字幕をつけて日本語のDVDを見るということはないのですが、おそらくかなり音声と字幕は異なっているのではないでしょうか。
で、オチは何かと言うとDVDで学習できる言語は限られているということかな?
2009年5月15日金曜日
語学学習にドラマのDVDを使うときの注意点(1)
英語とスペイン語の勉強だと自分をごまかしながら(笑)
実際は勉強さぼって楽しんでるだけかも(笑)
これまで僕はリスニングの教材としてDVDを使うことについて否定的な意見を持っていましたが、ちょっと考えが変わりました。
DVDはリスニングの練習というよりは、「こういう状況ではこういうフレーズを使うといい」いったスピーキングボキャブラリーを増やすにはいい教材だと思います。
長時間みていると自分の中で「使える言葉」が蓄積されていくのが実感できます。
もちろん、ただ流し見するのではなく時には辞書をひいて意味を確認することも大切ですが。もっとも辞書ばかり引いて肝心の中身が楽しめなくなると今度は長続きしなくなる危険があります。
ただそういう使い方をする場合にDVD選びは一つの重要なポイントになると思います。
具体的にいうと、「自分と同じ年代の人が頻繁に登場するもの」を教材にするということです。
具体的なフレーズを引用することはなかなかできませんが、日本語に限らず英語でもどの外国語でも年代層によって使う言葉は違います。
今見ているのがFriends とDesperate housewivesですが、二十代から三十代前半の若者が主役のFriendsで話される英語は、僕の年代の人間が使うと幼稚っぽく感じられます。たぶん話す言葉に俗語・口語を使えば使うほどガキっぽい表現になるのでしょうね。
日本語で例えるなら40代のおっさんが「うざい」とか言うのに違和感を感じるみたいにね。
そういう点でDesparate housewivesには幅広い年齢層の人間が登場するので、年代により言葉の違いを感じることができますし、僕のような世代の人間は「大人の言葉」だけをピックアップして覚えればいいので便利です。
2009年5月14日木曜日
名詞の性
お隣の国の言葉を学ぶ人が増えてきているというのは、健全といえば健全ですね。
さて、今日はその端っこに追いやられつつある西洋言語のお話。
フランス語、ドイツ語といった西洋言語を第二外国語として学ぶ場合に、たいてい壁にブチあたるのは、男性名詞・女性名詞の存在、動詞の変化の多様さではないかと思います。
男性名詞・女性名詞なんて日本語にも英語にもないですからね。さらにそこにくっつく冠詞や形容詞まで名詞の性によって変化するわけですから、「うぜ~!!!!」となりますね。
そして拒否症になるというのがおきまりのストーリーです。
だけど西洋言語の中では、むしろ名詞に性がないのは逆に英語くらいのものです。僕たちは英語をはじめに勉強するので、どうしても外国語といえば英語が基準になりがちですから。でも英語ってかなり例外が多い言語ですよ、実際は。
それはさておき、なぜこんな男性・女性名詞なんてあるんだ?という質問へは、僕なりには「言葉がきれいに流れるように」と答えるでしょう。
たしかにどの言語でも母親とか姉に該当する言葉は女性名詞ですがあまり「男」「女」という性別でとらえるのは適切ではありません。むしろaで終わる名詞は女性名詞に多いというように音でとらえたほうがいいでしょう。
そこでaで終わる名詞につける冠詞はaで終わる冠詞を、同じく形容するときには形容詞もa で終わる形にそろえているんですね。
そうすることで+++a +++a ++++++aのように韻を踏むようにきれいな音をつくっているわけです。
そして彼らはそういう音の響きというか流れが自然で美しいとらえているのでしょうね。
もちろん、名詞の性については、例外規則がどの言語にもありますけどね。だからって辞書にかじりついて一個一個確認しようと気負わない方が勉強が長続きする秘訣かと思います。
名詞の性の問題は、単なる音合わせのために存在していると思えば割とすんなりと頭に入ってきますよ。
そう視点で英語をみると、英語は響きが不規則で野蛮な言語って感じもしますけどね。
2009年5月12日火曜日
聴力を勝手にレベルわけする
外国語を聴きとる能力は大きくわけて5つのレベルにわけられると思います。
レベル1 まったくわからずチンプンカンプン
レベル2 何をいってるのかわからないが、何のことをいってるのかがわかる (自己申告で30%聴き取れるといっているのはこのレベル、実際はほとんど聞きとっていない)
レベル3 何をいってるかが30%くらいわかる(半分くらいわかったようなつもりになる)
レベル4 何をいってるかが50%くらいわかる(自分では70%くらいわかったようなつもりになる)2回聞けば70%以上理解できるようになる。
レベル5 何をいってるかがほぼ全部わかる
レベル1からレベル2は、割と簡単にレベルアップします。「わかったような気になる」錯覚を起こします。しかし新聞でいうと大見出しが理解できる程度ですのでほとんど役にたたないというのも事実です。
レベル2からレベル3へ上がるのはかなりシンドイです。通常ここのレベル上げには時間がかかりますから、忍耐がいります。「既存の教材を繰り返し学習」+「辞書を引きながら洋書を読む」といった地道な二本立ての学習が必要です。たいていの人はここで挫折します。
さらに日本にいる日本人はレベル2でも満足してしまいますので、「勉強しなくても外国語(英語)ができるようになる」系の教材はこのレベルをねらっていつくられているといっても過言ではないです。
レベル3からレベル4へのレベル上げはひたすら多読乱読ことでボキャブラリーを増やすことでアップします。ほぼ市販されている教材でこのレベルに対応しているものは少ないので(市販教材では量が少なすぎる)webなどから自分なりに教材を入手することが必要になります。聞くという訓練をさほどしなくても読んでさえいれば自然とレベルがアップしていきます。
レベル4からレベル5にあがるためには、さらに映画のDVDなどいろいろなものを試していくことが必要です。このあたりのレベル上げは一朝一夕ではレベルアップしませんが、海外の実生活でも大きな問題はおきないでしょう。あせらないでも大丈夫です。
あるニュースを聴いていて、それについて自分なりの考え方を外国語で考えることができるようになったら、レベル4からレベル5へあがったといえると思います。
ただ、全体に言えることですが、聴き取り能力は、自分で思っているよりも実際は聴きとれていない場合が多いです。聴いたことを自分なりに書きだして(それは日本語でも外国語でもかまいませんが)、テキストと比較するといった方法で自分の実力を客観的にとらえておくことも必要だと思います。
2009年5月11日月曜日
海外にいると外国語ができるようになるという幻想
「言葉をおぼえるのには、その言葉が話されている国にいくのが一番」とは、トイレ掃除のボロ雑巾くらいに言われている言葉です。
つまり「ある国に行って、言葉をおぼえた」という人は、その国に行ったから言葉をおぼえたわけではなく、「その国にいって(必要にせまられて)、言葉を一生懸命に勉強した」からできるようになったのではないかということです。
「同じことじゃないか」と思う人もいるかもしれませんね。(笑)
そう、昔は同義だったかもしれません。しかし、ここ10年では同じことではないと思います。僕自身昨年まで海外にいたわけですが、今は特にインターネットの普及によって、その気になれば日本語で暮らすことがかなり用意になっています。
夜の時間にネットサーフィン、友達とのメールのやりとり、SNSなどをやっていればあっという間に時間がつぶれます。それも日本語でね。
つまり苦労して現地の言葉をおぼえて情報を得る必要性が薄くなっているわけです。だからあまり本気で勉強しない。(笑)
僕の周りにも7年間ドイツにいてドイツ語ができない人だとか、スペインで2年住んでいるけれどスペイン語が全然できない人などが結構いましたね。
僕自身も4年間スペインにいたわりには、英語とかフランス語の方が上達したような気がします。
また若年層でいうと、アメリカ、イギリスなどポピュラーな国に短期留学しても現地で通学している日本人とつるんでいたら、やはり上達はしません。しかも日本人留学生はやたらと増えていて、上記の国の留学で日本人と会わない可能性はほぼ皆無でしょう。
英語を日本で勉強した僕からみたとき、最近の留学経験がある部下の語学力には疑問符がつくことが多いです。
海外に存在することが語学力の上達を保証した時代は終わりをつげているように感じます。
その逆も真なりで、インターネット時代では日本にいながら、(おそろしくマイナーな言語をのぞいて)大概の言葉は勉強ができるようになっています。
インターネットにはあらゆる言語のコンテンツがありますし、DVDでは字幕を見ながら勉強することができます。
発音を矯正してくれる学習ソフトだってあります。
ネイティブスピーカーが必要なら、それなりのサイトにアクセスすれば、リアルで会える人をみつけだすことも可能です。
海外にいるという地理的優位性は薄れていて、その変わり「当人の努力次第」というきわめてまっとうなことがいわれるようになると思います。