2009年5月12日火曜日

聴力を勝手にレベルわけする

外国語を聴きとる能力は大きくわけて5つのレベルにわけられると思います。


レベル1  まったくわからずチンプンカンプン



レベル2  何をいってるのかわからないが、何のことをいってるのかがわかる (自己申告で30%聴き取れるといっているのはこのレベル、実際はほとんど聞きとっていない)

レベル3  何をいってるかが30%くらいわかる(半分くらいわかったようなつもりになる)


レベル4  何をいってるかが50%くらいわかる(自分では70%くらいわかったようなつもりになる)2回聞けば70%以上理解できるようになる。


レベル5  何をいってるかがほぼ全部わかる



レベル1からレベル2は、割と簡単にレベルアップします。「わかったような気になる」錯覚を起こします。しかし新聞でいうと大見出しが理解できる程度ですのでほとんど役にたたないというのも事実です。

レベル2からレベル3へ上がるのはかなりシンドイです。通常ここのレベル上げには時間がかかりますから、忍耐がいります。「既存の教材を繰り返し学習」+「辞書を引きながら洋書を読む」といった地道な二本立ての学習が必要です。たいていの人はここで挫折します。
さらに日本にいる日本人はレベル2でも満足してしまいますので、「勉強しなくても外国語(英語)ができるようになる」系の教材はこのレベルをねらっていつくられているといっても過言ではないです。

レベル3からレベル4へのレベル上げはひたすら多読乱読ことでボキャブラリーを増やすことでアップします。ほぼ市販されている教材でこのレベルに対応しているものは少ないので(市販教材では量が少なすぎる)webなどから自分なりに教材を入手することが必要になります。聞くという訓練をさほどしなくても読んでさえいれば自然とレベルがアップしていきます。

レベル4からレベル5にあがるためには、さらに映画のDVDなどいろいろなものを試していくことが必要です。このあたりのレベル上げは一朝一夕ではレベルアップしませんが、海外の実生活でも大きな問題はおきないでしょう。あせらないでも大丈夫です。
あるニュースを聴いていて、それについて自分なりの考え方を外国語で考えることができるようになったら、レベル4からレベル5へあがったといえると思います。

ただ、全体に言えることですが、聴き取り能力は、自分で思っているよりも実際は聴きとれていない場合が多いです。聴いたことを自分なりに書きだして(それは日本語でも外国語でもかまいませんが)、テキストと比較するといった方法で自分の実力を客観的にとらえておくことも必要だと思います。

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