2009年11月26日木曜日

英語(外国語)のスーパー速読法を身につける(1)

前回の更新からかなり時間が空いてしまいました。ビジネスフレーズ集を再開する前にちょっと速読について書きたいと思います。

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TOEICや英語検定では、一定時間で問題文を読みきることが非常に重要になってきます。

一見関係がないように思えるリスニング問題ですら、速読ができるか否かで解答精度が違ってきます。

英検1級などはリスニングの試験なのか速読の試験なのかわからないくらいに読むスピードが重要になってきます。

そこで今回は外国語、とりわけ英語でスーパー速読方法を身につける方法を書きます。これを身につけていると、会議の冒頭にいきなり分厚い資料を手渡されてすぐに会議になるといった状況でも対処ができるようになるので便利です。


つい、この間自分の読書スピードを図ってみたところ、英語で400wpm(Word per minutes一分間で読む単語数)でした。

これは平均的な日本人が、日本語の本を読むときのスピードの倍のスピードにあたります。ちなみに、英検の教本では「最低でも120wpmで読みなさい」とありますが、120wpmだとちょっと苦手なトピックがでたときに厳しいかもしれません。

読書スピードというのは、きわめてあいまいなもので、得意分野、興味がある分野の文章は速く読めるし、その反対に苦手なトピック、知らない分野だとゆっくりになります。

その点からすると120wpmの実力だと余裕がほとんどありませんから、200wpmはめざしたいところです。

速読多読を推奨してきた松本道夫先生は「150wpm以下は読んでいるうちにはいらない」といっております。

さて、外国語での速読でこの訓練について僕の手法を紹介しましょう。

まず指摘しておきたいのは、読むスピードを段階的に速くすることは難しいということです。
昔、コントロールが悪いけど剛速球を投げる投手にコントロールを覚えさせるのは可能ですが、この逆は難しいということを聞いたことがあります。

これを外国語の速読にあてはめますと、速く読めるけど理解度が低い人に理解度をあげさせることは可能だけど、その逆は難しいとでもいいましょうか。

つまりある一定の理解度を保ちながら読書スピードをあげていくよりも、まず初めに読書スピードをあ
げてから、理解度を上げていくほうが効率がよいように思います。


(1) Webより適当に記事をコピーしてMSWordに貼り付けます。

(2) ツールで文字数をカウントします。このままPCの画面で読むのも可能ですが、僕の場合は、その記事をプリントアウトしています。そのほうがマウスのスクロールといった余計なところに神経を使わなくてよいからです。そのため、私はプリントアウトしたものを使うことを強く推奨します。

(3) その文字数から自分のめざす読書スピードで読んだ場合に、何分で読めるかを算出しあす。
(例) 文字数1200語で200wpmを目標としている人であれば、6分になります。

(4) タイマーをセットし、とにかくその時間で読みきるように自分の脳にストレスをかけるつもりで読みます。そのとき、気持ちだけでもなるべく意味もとらえるようと努力することが大事です。ただ漫然と網膜に文字を写していくだけになってしまっては効果がありません。

(5) 当然のことながら、タイマーがなった時点では読み終わっていません。読みきったところまでのところにマークをする。

(6) 今度は別の記事で(1)から(5)をやります。そのサイクルを3記事分やります。

(7) 3記事分が終わったら、最初の記事ももどってまた同じ作業を繰り返します。



脳も眼球も疲労するので、20分から30分で一度休憩をいれましょう。


速読で重要なのは単語の断片を眼球を通してインプットして、それを大脳で文章としてインプットすることです。そこで完全な文章としてインプットしようとすると、初学者にありがちな「英語を後ろの単語から読み下そうとする」悪い癖がでます。人間は必ずしもきちんとした文章で文頭から順を追って脳に情報をいれないと理解できない動物ではありませんから、「きちんとした文章に組み立てなおす」ことにこだわらないことです。


例をあげましょう。下にあげたのは冒頭の文です。


非常に重要、TOEICや英語検定では、速く読みきること、一定時間に。
思える、一見関係がないように、リスニング問題ですら、違って、解答精度が、できるか否か、速読。
読むスピードが重要、英検1級など、


こういう順序インプットしても頭の中には僕の言いたいことは70%くらいは入ります。

一定時間に読みきらなければいけない試験対策的な速読というのは、こんな感覚でいいのです。

それとここで重要なのは、わからない単語があっても辞書に手をださないでとにかく読み進むことです。辞書に頼る癖がついていると試験本番のときに知らない単語がでてきたところで意識の流れがとまってしまいます。
このあたりは法律会計系の試験と大きく違うところで、どんなにがんばって単語を覚えても必ず試験に知らない単語がでてくるというのが、語学系試験の宿命です。知らない言葉にであっても動揺しないようにしないといけませんね。

もちろん語彙数を増やすことで、前後の関係から知らない単語の意味を類推することができたり、その単語があまり重要な意味を持っていないことが判断できたりしますけれど。

1 件のコメント:

ナナ さんのコメント...

なるほど〜。参考になります。
ありがとうございましたm(_ _)m