これは不思議なことですが、辞書で単語をひけばひくほど、本文に何が書いてあったのかがわからなくなるんですね。
つまり単語の意味ひとつひとつはわかるんだけれども、文章全体の意味がわからなくなるんですよ。
その一方で辞書なしで読んでいると、初めはなんとなく文章の大意が追えるのですが、だんだん知らない単語が累積していって最後はやっぱり意味がわからなくなります。
このジレンマのどこに自分にあったバランスポイントを置くかがポイントです。
だから辞書は引かなきゃいけないけど、全部の単語を引いてもいけないのです。
私の場合は以下のパターンでやっています。
それは「その単語が2度目にでたときに辞書を引く」ことです。知らない単語を片っ端から引いていると残りの生涯二度とおめにかかれない単語を一生懸命調べるという悲劇もあります。だれもそんな無駄なことしたくないですよね。辞書を引くときの手順は、こうです。
1.わからない単語に線を引く。これは辞書を引いた後、本文にもどるときに「あれ?どこに書いてあった単語かな?」ときょろきょろ探す手間をはぶくためです。
2.辞書で調べた言葉は辞書にも線を引く。こうすると、次にもう一度引いたときに「お、これは前にも調べた単語だ。きっと頻度の高い単語だからおぼえなきゃならないな。」と頭の隅にひっかかるからです。この機能が私の知っている限り今の電子辞書にはないので紙の辞書を薦めています。
3.調べた単語の意味を本文に書かないで次の文章を読む。調べた単語の訳を本文に書き込んでおきたいのが人情です。これをあえてしないのがミソ。そもそも、1000ページ近い文書を次から次と読んでいるあなたが読み返す時間があるかどうか、わかりません。
私と違ってまじめなあなたは読み返すのかもしれませんね。しかし例えば、下の文章でissue とCounterfeitingという単語をひいたとしましょう。
Economic issues including action against counterfeiting will play large role in Russia’s entry to the World Trade Organization.
そうすると意味の書き込みをした場合、あなたの頭脳はこう読んでしまいます。
Economic 課題 including action against 偽物ing will play large role in Russia’s entry to the World Trade Organization.
無意識に下に書いた日本語のほうを読んでしまうんですね。それほど母国語には求心力があります。速読・多読の世界では一回ひいた単語をきちんと覚えようとしないで、忘れてもいいから次に進んでいくことが大事です。
また、その単語を忘れたらもう一度辞書を引いたほうがいいです。
外国語独学塾を主宰する多言語話者のブログです。30年以上海外と英語、スペイン語、フランス語、中国語を使ってビジネスをしてきた経験から、40代からでも外国語をものにできるようになるためのヒントを書いています。
2007年8月31日金曜日
2007年8月29日水曜日
「聴く能力」を養う Part 6
本屋にいけば山ほど英語の辞書は売っています。
電子辞書も家電屋さんにいけばたくさん売っています。
ではどういう辞書が一番いいのでしょうか。
速読のためには英英辞書を使えとか書いてある本もありますけど、この際そういうアカデミックな話は無視します。考え方自体は否定はしませんが。
だってあなたはいち早く英語を身につけたいのですものね。
電子辞書は引くのに時間がかからないので重宝しますが、学習の段階ではある理由(後述)で避けたほうがいいと思います。紙の辞書にしましょう。
私くらいの年寄りになってくると指がすべって薄いページをめくるのがしんどいですが、そこは我慢我慢。
コンサイスとかプログレッシブのようなハンディタイプの方が使い勝手はいいです。(何?語彙数が少ない?あなたは60,000語収録と80,000語収録の差がわかります??)
コンパクトな英和辞書で充分、充分。
ただし、一個だけ注意してほしいのは、その辞書の発行年あるいは改訂年です。なるべく新しいものをつかってほしいということです。
ついこの間スペイン語の勉強をしているときに、ほとんど辞書に単語がのっていないなあと思い、辞書を確認したところ昭和45年発行でした。これではインターネット時代の単語ははいっているはずないですよね。(おい大学書林、君のことだぞ。さっさと改訂せーよ。)
まあ、英語学習であればそういう古い辞書が大手振って本屋に陳列しているということはないでしょうけど、英語以外の外国語を学ぶときは注意しましょう。
さて、いざ起爆装置解除に入りましょう。
まず英語を聴き取れる人の最低限の読むスピードは150語/分です。A4一枚30行書いてある文章を約2分で読めるというレベルです。
いきなりこのスピードをだすと単に単語が網膜を通るだけですから、初めは100語/分くらいを目標にしてください。(辞書を引いている時間はさしひいてです。もちろん。)
そして、自分自身に「後戻り読み」はしないで常に単語を前から順番に頭にインプットしていく感覚を持ちながら進めるのが大事です。
日本語でいう「てにをは」が抜けた文章を頭にいれていくという感覚になればしめたものです。「ワタシ、キライ、コイズミ、スル、サンパイ、ヤスクニ、テキ、チュウゴク」って感じですね。
これだって意味はちゃんと通じるでしょ。日本語を解体していく感じを楽しんでください。
この作業は脳にストレスが掛かります。でもこのストレスが非常に頭にいいのですよ。
速読・多読を続けて、ストレスを与え続けていると、頭の中が広がった感じがして普段の仕事でもおもわぬ発想ができるようになるのです。不思議なことに。
この脳へのストレスについては別のところで書いておきたいと思います。
それと大事になってくるのは辞書の利用の仕方です。わからない単語があったらすぐに引いてはいけません。
続く
電子辞書も家電屋さんにいけばたくさん売っています。
ではどういう辞書が一番いいのでしょうか。
速読のためには英英辞書を使えとか書いてある本もありますけど、この際そういうアカデミックな話は無視します。考え方自体は否定はしませんが。
だってあなたはいち早く英語を身につけたいのですものね。
電子辞書は引くのに時間がかからないので重宝しますが、学習の段階ではある理由(後述)で避けたほうがいいと思います。紙の辞書にしましょう。
私くらいの年寄りになってくると指がすべって薄いページをめくるのがしんどいですが、そこは我慢我慢。
コンサイスとかプログレッシブのようなハンディタイプの方が使い勝手はいいです。(何?語彙数が少ない?あなたは60,000語収録と80,000語収録の差がわかります??)
コンパクトな英和辞書で充分、充分。
ただし、一個だけ注意してほしいのは、その辞書の発行年あるいは改訂年です。なるべく新しいものをつかってほしいということです。
ついこの間スペイン語の勉強をしているときに、ほとんど辞書に単語がのっていないなあと思い、辞書を確認したところ昭和45年発行でした。これではインターネット時代の単語ははいっているはずないですよね。(おい大学書林、君のことだぞ。さっさと改訂せーよ。)
まあ、英語学習であればそういう古い辞書が大手振って本屋に陳列しているということはないでしょうけど、英語以外の外国語を学ぶときは注意しましょう。
さて、いざ起爆装置解除に入りましょう。
まず英語を聴き取れる人の最低限の読むスピードは150語/分です。A4一枚30行書いてある文章を約2分で読めるというレベルです。
いきなりこのスピードをだすと単に単語が網膜を通るだけですから、初めは100語/分くらいを目標にしてください。(辞書を引いている時間はさしひいてです。もちろん。)
そして、自分自身に「後戻り読み」はしないで常に単語を前から順番に頭にインプットしていく感覚を持ちながら進めるのが大事です。
日本語でいう「てにをは」が抜けた文章を頭にいれていくという感覚になればしめたものです。「ワタシ、キライ、コイズミ、スル、サンパイ、ヤスクニ、テキ、チュウゴク」って感じですね。
これだって意味はちゃんと通じるでしょ。日本語を解体していく感じを楽しんでください。
この作業は脳にストレスが掛かります。でもこのストレスが非常に頭にいいのですよ。
速読・多読を続けて、ストレスを与え続けていると、頭の中が広がった感じがして普段の仕事でもおもわぬ発想ができるようになるのです。不思議なことに。
この脳へのストレスについては別のところで書いておきたいと思います。
それと大事になってくるのは辞書の利用の仕方です。わからない単語があったらすぐに引いてはいけません。
続く
2007年8月28日火曜日
「聴く能力」を養う Part 5
早速グーグるなりヤフーなりして、自分の仕事に関係する英文記事をインターネットで検索しましょう。
はい、でてきました。
ちなみに検索結果の総件数はどのくらいでした?一万件はざっとありますよね。
いくら読んでも読み尽きることはないので安心してください。
情報は日々増えてく一方ですし。でもその検索結果をいきなりプリントアウトしてはいけませんよ。
転職会社のバナーとか「あなたの結婚度数は?」とかいろいろついてきますからね。全部印刷するのはインクの無駄です。一旦ワードなどにコピペしてください。ここでワードにコピペすると、行間を自分のスタイルにあわせて指定できるので、なにかと便利です。
みなさん、洋書に単語の意味に書き込むとき行間がせまいために、小さい字で書いて、結局後から自分で読んでもわからないという経験ありませんか?特に字を大きく書く人にとって行間指定は助かりますよね。
さて、一般には行間に単語の意味を書きたい人は(理由は後で述べますが、単語の意味を書くのはあまり薦めません)行間を広めにとって、そうでない人は行間をせまくとって紙量を節約してください。
ほら、こうやればあなただけのあなたにあった速読・多読の材料ができてしまうのです。
これなら必要経費はなんと紙とインク代だけ、ずいぶん安上がりなものですね。
これが私のいう「速読・多読は人それぞれに違う」とはこういうところなんです。「でもそんなのたいしたことないじゃん!」と思う方、これがもし英語ではなく、中国語や、ロシア語、アラビア語だったらどうなるか想像してみてください。
英語以外の教材はただでさえ割高で入手が困難ですからね。このやり方で勉強すれば、英語以外の言語の学習ならさらにぐっとコストが抑えられ、語学学習は「いつでも、どこでも、どんな言語でも」できるようになるんですね。
WEB2.0時代おそるべし。
みんながこれをやりだしてしまうと巷の速読用教材など売れ行きはガタ落ちでしょう。
出版関係者のみなさんすみません。
さて、いよいよ速読・多読を始めましょう。と思いましたが、もうひとつ忘れていました。どういう辞書を使うかについて説明します。
はい、でてきました。
ちなみに検索結果の総件数はどのくらいでした?一万件はざっとありますよね。
いくら読んでも読み尽きることはないので安心してください。
情報は日々増えてく一方ですし。でもその検索結果をいきなりプリントアウトしてはいけませんよ。
転職会社のバナーとか「あなたの結婚度数は?」とかいろいろついてきますからね。全部印刷するのはインクの無駄です。一旦ワードなどにコピペしてください。ここでワードにコピペすると、行間を自分のスタイルにあわせて指定できるので、なにかと便利です。
みなさん、洋書に単語の意味に書き込むとき行間がせまいために、小さい字で書いて、結局後から自分で読んでもわからないという経験ありませんか?特に字を大きく書く人にとって行間指定は助かりますよね。
さて、一般には行間に単語の意味を書きたい人は(理由は後で述べますが、単語の意味を書くのはあまり薦めません)行間を広めにとって、そうでない人は行間をせまくとって紙量を節約してください。
ほら、こうやればあなただけのあなたにあった速読・多読の材料ができてしまうのです。
これなら必要経費はなんと紙とインク代だけ、ずいぶん安上がりなものですね。
これが私のいう「速読・多読は人それぞれに違う」とはこういうところなんです。「でもそんなのたいしたことないじゃん!」と思う方、これがもし英語ではなく、中国語や、ロシア語、アラビア語だったらどうなるか想像してみてください。
英語以外の教材はただでさえ割高で入手が困難ですからね。このやり方で勉強すれば、英語以外の言語の学習ならさらにぐっとコストが抑えられ、語学学習は「いつでも、どこでも、どんな言語でも」できるようになるんですね。
WEB2.0時代おそるべし。
みんながこれをやりだしてしまうと巷の速読用教材など売れ行きはガタ落ちでしょう。
出版関係者のみなさんすみません。
さて、いよいよ速読・多読を始めましょう。と思いましたが、もうひとつ忘れていました。どういう辞書を使うかについて説明します。
2007年8月27日月曜日
「聴く能力」を養う Part4
「聴く能力」をつけるためにはどのくらいの量の速読・多読をしなければならないかはだれもが疑問に思うところです。
「CNNを聞き流せばよい」とおっしゃる大前先生は留学時代に絶対に20,000ページはくだらない文章を読んでいたに違いないです。だからそういうただCNNを流すだけで英語が聞こえるようになるといった勉強方法でも大丈夫なのです。
でも、そういった経験のない人は「CNNを聞き流していればそのうち聴きとれるようになる」という言葉を信じてはいけないのですよ。
もっとも「そのうち」という言葉は具体的な時間を表していないのでウソではないのですが。100年だって「そのうち」ですからね。それで具体的統計はないのですが、感覚からいうと5,000ページが目安かと思います。
ただ、これはなかなか速読・多読のための材料が手に入らなかった時代の話です。私が英語を集中的に学習した十数年前だと、タイムとかビジネスウィークだとかJapan timeだとかペーパーバックとか手当たり次第に読むしかありませんでした。だいたいみんな同じものを読んでいたんですね。
でも2007年の今は状況が違います。1,000ページも読めば、仕事で充分に活用できるレベルの「聴く能力」を身につけられるツールがあなたの目の前にあるのです。
何、目の前になんてない?よく見てくださいよ。そう、それそれ、あなたの網膜に今映ってるやつですよ!
はい、わかりましたね。
インターネットこそがあなたの強い味方、リーサルウェポンになるのです。そもそも仕事で英語を使わなければならない状況があるので勉強しているのなら、とりあえず仕事で使えるレベルにもっていけばいいわけですよ。
あなたが金融関係に勤めているのであれば金融関係の英文を、あなたが精密機械メーカーの設計者であればその関連の文献を集中的に読んでいけばいいのです。
だれもあなたに向かって突然「米国の妊娠中絶問題に関する共和党の見解についてどう思うか」なんて聞いてきませんからね。大丈夫。世界はまだ広い。
リソースが少なければ、選択と集中でカバーする。ビジネスも英語学習も同じです。
具体的なやり方は次に書きたいと思います。
「CNNを聞き流せばよい」とおっしゃる大前先生は留学時代に絶対に20,000ページはくだらない文章を読んでいたに違いないです。だからそういうただCNNを流すだけで英語が聞こえるようになるといった勉強方法でも大丈夫なのです。
でも、そういった経験のない人は「CNNを聞き流していればそのうち聴きとれるようになる」という言葉を信じてはいけないのですよ。
もっとも「そのうち」という言葉は具体的な時間を表していないのでウソではないのですが。100年だって「そのうち」ですからね。それで具体的統計はないのですが、感覚からいうと5,000ページが目安かと思います。
ただ、これはなかなか速読・多読のための材料が手に入らなかった時代の話です。私が英語を集中的に学習した十数年前だと、タイムとかビジネスウィークだとかJapan timeだとかペーパーバックとか手当たり次第に読むしかありませんでした。だいたいみんな同じものを読んでいたんですね。
でも2007年の今は状況が違います。1,000ページも読めば、仕事で充分に活用できるレベルの「聴く能力」を身につけられるツールがあなたの目の前にあるのです。
何、目の前になんてない?よく見てくださいよ。そう、それそれ、あなたの網膜に今映ってるやつですよ!
はい、わかりましたね。
インターネットこそがあなたの強い味方、リーサルウェポンになるのです。そもそも仕事で英語を使わなければならない状況があるので勉強しているのなら、とりあえず仕事で使えるレベルにもっていけばいいわけですよ。
あなたが金融関係に勤めているのであれば金融関係の英文を、あなたが精密機械メーカーの設計者であればその関連の文献を集中的に読んでいけばいいのです。
だれもあなたに向かって突然「米国の妊娠中絶問題に関する共和党の見解についてどう思うか」なんて聞いてきませんからね。大丈夫。世界はまだ広い。
リソースが少なければ、選択と集中でカバーする。ビジネスも英語学習も同じです。
具体的なやり方は次に書きたいと思います。
「聴く能力」を養う Part 3
M:I:3じみてますが、日本人の脳には英語を学習するマグネシウム爆弾が組み込まれています。
言い古されている話ですが、「英語を文章の順番通りに把握せず、英単語をひとつひとつ日本語の語順に置き換えて意味をとろうとする」メカニズムのことです。
このマグネシウム爆弾を解除しなければ聴き取る能力はつきません。音声は逆戻りしませんからね。
たとえば、
Microsoft have once again delayed the worldwide release of office 2007
.という文は、
マイクロソフトは、またしても、遅らした、世界発売、オフィス2007
と頭の中にインプットして理解しなければなりません。
決してこれをMicrosoft, once again, of office 2007, the worldwide release, have delayed.と語順を変えてから「マイクロソフトはまたしてもオフィス2007の世界発売を遅らせた」と頭にインプットしてはいけません。
こういう回りくどいインプットをしていては、意味を理解したころには、音声はとっくに先まですすんでいってしまいます。
ご存知のとおり、この現象は日本語の語順になれてしまったから起こる現象です。
さてこれを解除するには、残念ながら電気ショックで一瞬というわけにはいきません。解除にはちょっと時間がかかります。もっとも電気ショックで死んでしまうよりはマシと思いますので我慢してください。
この解除するためには、速読・多読するしかないのです。前に「読」という力が「聴く力」を短期でつけるための補助能力と書いたのはこのためです。
この速読・多読もただヤミクモにやればいいというものではありません。また巷に氾濫する速読・多読本に従ってやってればいいというわけではありません。
なぜなら十人いたら十通りの速読・多読法があるからです。それにもかかわらず、いままではみんな一律に同じマテリアルで速読・多読をしていたから、非常に時間を費やすことになり、いやけがさしてしまったのです。しかし、2007年現在は世に氾濫する速読・多読本を吹っ飛ばすやり方があるのです。
言い古されている話ですが、「英語を文章の順番通りに把握せず、英単語をひとつひとつ日本語の語順に置き換えて意味をとろうとする」メカニズムのことです。
このマグネシウム爆弾を解除しなければ聴き取る能力はつきません。音声は逆戻りしませんからね。
たとえば、
Microsoft have once again delayed the worldwide release of office 2007
.という文は、
マイクロソフトは、またしても、遅らした、世界発売、オフィス2007
と頭の中にインプットして理解しなければなりません。
決してこれをMicrosoft, once again, of office 2007, the worldwide release, have delayed.と語順を変えてから「マイクロソフトはまたしてもオフィス2007の世界発売を遅らせた」と頭にインプットしてはいけません。
こういう回りくどいインプットをしていては、意味を理解したころには、音声はとっくに先まですすんでいってしまいます。
ご存知のとおり、この現象は日本語の語順になれてしまったから起こる現象です。
さてこれを解除するには、残念ながら電気ショックで一瞬というわけにはいきません。解除にはちょっと時間がかかります。もっとも電気ショックで死んでしまうよりはマシと思いますので我慢してください。
この解除するためには、速読・多読するしかないのです。前に「読」という力が「聴く力」を短期でつけるための補助能力と書いたのはこのためです。
この速読・多読もただヤミクモにやればいいというものではありません。また巷に氾濫する速読・多読本に従ってやってればいいというわけではありません。
なぜなら十人いたら十通りの速読・多読法があるからです。それにもかかわらず、いままではみんな一律に同じマテリアルで速読・多読をしていたから、非常に時間を費やすことになり、いやけがさしてしまったのです。しかし、2007年現在は世に氾濫する速読・多読本を吹っ飛ばすやり方があるのです。
2007年8月25日土曜日
「聴く能力」を養う Part 2
さて、教材をそろえました。そしたらまず一通りテキストを読んで大筋のところを頭にいれてください。
この手の教材にはていねいに和訳がついてますので、それを読んでおくだけでいいでしょう。大筋を理解したところで、いよいよ音声教材の登場です。(ワクワク)
どのみち、初めは集中力が持続しませんから、5分くらいで区切って聴いていくのがいいでしょう。その5分間はテキストを見ながら聴いてください。これを同じ箇所を2,3回繰り返します。
なんとなく聴き取っているような感覚になりましたね。
さあ、ここでテキストを伏せて、もう一度聴いてください。今度は唖然とするほど何をいっているのかわからないでしょう。でもあせらないでください。聴き取れなかったフレーズにマーキングをしてもう何度かテキストを伏せたままで聴いてください。
ここで大事なのは、逆説めいてますが、無理に聴き取ろうとしないことです。たとえば、”as matter of fact” という言葉がどうしても「ズマラファ」(厳密には『日本語で強いていうならば「ズマラファ」に近い音だった』ということですが)としか聴こえなかったとしましょう。そのときあなたは一生懸命その音声を“as matter of fact”と聴き取れる様に努力してはいけないのです。「「ズマラファ」と聴こえるのは“as matter of fact”のことなんだ、そーなんだ、そーなんだ、ふーーん。」でいいのです。(余談:語学の勉強ではこの「ふーーん」という感覚が結構大事です。)
そうやってひとつひとつ聴き取れない単語をクリアしていってください。その5分間の音声教材を7-8割がた聴き取れる様になったら次の5分間に進んでください。100%聴き取れるようにとあせってはいけません。
あくまでも7-8割でいいのです。
このパターンで教材を3冊もこなせば、だいぶ聴力がついてくるはずです。
もしあなたが音声教材をiPodで聴いていたとしたら再生回数は30回はゆうに超えていることでしょう。
もう一度最初の一冊目にもどると、聴力がついた自分を発見するでしょう。さて、ここまでが水泳でいうとプールで泳ぎ方を学習した状態ですね。ここからオオダコが生息する大海原へと泳ぎでることになります。
おっと、その前にあなたの頭に残っているマグネシウム爆弾の起爆装置を電気ショックで解除しなければいけませんね。
続く
この手の教材にはていねいに和訳がついてますので、それを読んでおくだけでいいでしょう。大筋を理解したところで、いよいよ音声教材の登場です。(ワクワク)
どのみち、初めは集中力が持続しませんから、5分くらいで区切って聴いていくのがいいでしょう。その5分間はテキストを見ながら聴いてください。これを同じ箇所を2,3回繰り返します。
なんとなく聴き取っているような感覚になりましたね。
さあ、ここでテキストを伏せて、もう一度聴いてください。今度は唖然とするほど何をいっているのかわからないでしょう。でもあせらないでください。聴き取れなかったフレーズにマーキングをしてもう何度かテキストを伏せたままで聴いてください。
ここで大事なのは、逆説めいてますが、無理に聴き取ろうとしないことです。たとえば、”as matter of fact” という言葉がどうしても「ズマラファ」(厳密には『日本語で強いていうならば「ズマラファ」に近い音だった』ということですが)としか聴こえなかったとしましょう。そのときあなたは一生懸命その音声を“as matter of fact”と聴き取れる様に努力してはいけないのです。「「ズマラファ」と聴こえるのは“as matter of fact”のことなんだ、そーなんだ、そーなんだ、ふーーん。」でいいのです。(余談:語学の勉強ではこの「ふーーん」という感覚が結構大事です。)
そうやってひとつひとつ聴き取れない単語をクリアしていってください。その5分間の音声教材を7-8割がた聴き取れる様になったら次の5分間に進んでください。100%聴き取れるようにとあせってはいけません。
あくまでも7-8割でいいのです。
このパターンで教材を3冊もこなせば、だいぶ聴力がついてくるはずです。
もしあなたが音声教材をiPodで聴いていたとしたら再生回数は30回はゆうに超えていることでしょう。
もう一度最初の一冊目にもどると、聴力がついた自分を発見するでしょう。さて、ここまでが水泳でいうとプールで泳ぎ方を学習した状態ですね。ここからオオダコが生息する大海原へと泳ぎでることになります。
おっと、その前にあなたの頭に残っているマグネシウム爆弾の起爆装置を電気ショックで解除しなければいけませんね。
続く
2007年8月24日金曜日
「聴く能力」を養う Part 1
みなさま、はじめまして。
40歳になっても外国語習得をしなければならない状況にいる方のために、これまで私が培った独学スタイルのノウハウをボチボチと書いていきたいと思っています。
最初のシリーズは「聴く能力」を養うです。
ここでは、まず英語に限定して書いています。
かの大前研一先生がその著書「即戦力の磨き方」の「語学力を磨く」の中で書いておりました。「CNNをつけっぱなしにして英語に慣れる」と。この言葉を信じて毎日CNNを聴いていらっしゃる方がいたら「ご愁傷様」と申しあげておきましょう。
かの先生は学生時代や留学時代に「死ぬほど」英語の勉強をしています。当人に直接話しを伺ったわけではありませんが、その経歴をみれば明らかです。
こういう基礎体力を養った方はCNNを流し聞きしていてもぐんぐん伸びることでしょう。いきなり初心者がこの方法をとるととにかく時間がかかります。よほどの根性の持ち主でなければ、滑走路をただ走っているだけでいつまでたっても飛び立てないことにいやになってやめてしまうことでしょう。あるいはプールで泳いだことのない人がいきなり海で泳ぐようなものですから、溺死するかもしれません。GOOD LUCK
CNN流し聞きは基礎的なところを徹底的にやった人にだけ適用できる応用学習法なのです。
それでは、どうすればいいのか。
その前に英語という言語の特徴をちょっと考えます。
英語は西洋の言語の中でも名詞に男性・女性などの性区別がなく、動詞の活用もかなり少ない言語です。この部分は学習者にとっては有利な点です。その反対に英語の最大の泣き所は「書き言葉と発音が一致しない」というところにあります。
だいたいイギリスのテレビ番組で出題者が発音した単語を正確にスペルを解答者が答えるクイズ番組が存在すること自体、「書いた文字と発音が一致しない」特徴を如実に物語っています。
英語をのぞく西洋言語は基本的にアルファベットの発音を身につければ、(意味がわからなくとも)音読はできるようになっています。
つまり、この点こそが「耳に音としてはいってくるのだけれども、単語がピンとこない」という現象を生むのです。
だいたいTongueってトンギューって読んじゃダメなの?ghを発音しなかったり時には“f”と発音したりなんてムチャクチャな言葉は英語くらいですよ。
だから英語の聴く能力をつけるのには、まず聴いた音声で即時にそれに該当する単語を認識できるようにしなければいけないのです。
さて、ここからノウハウめいたところにはいります。まず、教材を用意しましょう。
月並みですが、ノーマルなスピードで録音されている音声教材とそれと一致するテキストを用意します。ここでポイントは必ず音声は必ずノーマルなスピードでなければいけません。
また英語と日本語が交互にはいっている音声教材もペケです。最近の日本の出版事情はわかりませんが、CNNやBBCの放送など時事英語をネタにした教材がいろいろあるはずです。その手のものはCDとテキストが一体になって販売されてますね。
また、スクリーンプレイ社から出版されている映画の台本とその映画のDVDの組合わせもいいです。
ただしこの場合は滑舌の悪い俳優が主役の映画だとドツボにはまりますのでご注意を。
いくらあなたがファンでもシルヴェスター・スターローン主演の映画はやめたほうがいいです。ちなみに今家族が使っているのは「Mrs. Doubtfire」「Supersize me!」「School of Rock」です。この中では
「Supersize me!」が一番よさげでした。ペーパーバックとそれと同じタイトルのCD(いわゆる聴くペーパーバック)を使う場合は、要注意です。聴く人がわかるようにしてますので、原文を省略しているところがあります。(XXと彼はいった。といったフレーズを省略します。)かならずしもテキストと音声は一致しません。
Part2に続く
40歳になっても外国語習得をしなければならない状況にいる方のために、これまで私が培った独学スタイルのノウハウをボチボチと書いていきたいと思っています。
最初のシリーズは「聴く能力」を養うです。
ここでは、まず英語に限定して書いています。
かの大前研一先生がその著書「即戦力の磨き方」の「語学力を磨く」の中で書いておりました。「CNNをつけっぱなしにして英語に慣れる」と。この言葉を信じて毎日CNNを聴いていらっしゃる方がいたら「ご愁傷様」と申しあげておきましょう。
かの先生は学生時代や留学時代に「死ぬほど」英語の勉強をしています。当人に直接話しを伺ったわけではありませんが、その経歴をみれば明らかです。
こういう基礎体力を養った方はCNNを流し聞きしていてもぐんぐん伸びることでしょう。いきなり初心者がこの方法をとるととにかく時間がかかります。よほどの根性の持ち主でなければ、滑走路をただ走っているだけでいつまでたっても飛び立てないことにいやになってやめてしまうことでしょう。あるいはプールで泳いだことのない人がいきなり海で泳ぐようなものですから、溺死するかもしれません。GOOD LUCK
CNN流し聞きは基礎的なところを徹底的にやった人にだけ適用できる応用学習法なのです。
それでは、どうすればいいのか。
その前に英語という言語の特徴をちょっと考えます。
英語は西洋の言語の中でも名詞に男性・女性などの性区別がなく、動詞の活用もかなり少ない言語です。この部分は学習者にとっては有利な点です。その反対に英語の最大の泣き所は「書き言葉と発音が一致しない」というところにあります。
だいたいイギリスのテレビ番組で出題者が発音した単語を正確にスペルを解答者が答えるクイズ番組が存在すること自体、「書いた文字と発音が一致しない」特徴を如実に物語っています。
英語をのぞく西洋言語は基本的にアルファベットの発音を身につければ、(意味がわからなくとも)音読はできるようになっています。
つまり、この点こそが「耳に音としてはいってくるのだけれども、単語がピンとこない」という現象を生むのです。
だいたいTongueってトンギューって読んじゃダメなの?ghを発音しなかったり時には“f”と発音したりなんてムチャクチャな言葉は英語くらいですよ。
だから英語の聴く能力をつけるのには、まず聴いた音声で即時にそれに該当する単語を認識できるようにしなければいけないのです。
さて、ここからノウハウめいたところにはいります。まず、教材を用意しましょう。
月並みですが、ノーマルなスピードで録音されている音声教材とそれと一致するテキストを用意します。ここでポイントは必ず音声は必ずノーマルなスピードでなければいけません。
また英語と日本語が交互にはいっている音声教材もペケです。最近の日本の出版事情はわかりませんが、CNNやBBCの放送など時事英語をネタにした教材がいろいろあるはずです。その手のものはCDとテキストが一体になって販売されてますね。
また、スクリーンプレイ社から出版されている映画の台本とその映画のDVDの組合わせもいいです。
ただしこの場合は滑舌の悪い俳優が主役の映画だとドツボにはまりますのでご注意を。
いくらあなたがファンでもシルヴェスター・スターローン主演の映画はやめたほうがいいです。ちなみに今家族が使っているのは「Mrs. Doubtfire」「Supersize me!」「School of Rock」です。この中では
「Supersize me!」が一番よさげでした。ペーパーバックとそれと同じタイトルのCD(いわゆる聴くペーパーバック)を使う場合は、要注意です。聴く人がわかるようにしてますので、原文を省略しているところがあります。(XXと彼はいった。といったフレーズを省略します。)かならずしもテキストと音声は一致しません。
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