2007年10月11日木曜日

みんなが通訳・翻訳者になりたいわけじゃない。

私が常々思っていることなのですが、外国語を学習しようとしている人のほとんどの人は、通訳者や翻訳者になりたいわけではなくて、仕事、あるいはプライヴェートで必要にせまられて学習しなければならない状況に置かれている人なのではないでしょうか。

だから、本当は読・書・聴・話をまんべんなく習得したいのだけれど、実際問題は時間がとれないので、もう少し学習範囲を絞り込めないかと考えている人が多いのではないかと思っているのです。

ところがそういうニーズに答えるような教材というのは世の中に非常に少ないように感じます。なぜなら教材を作る側は、たいていの場合はその語学のプロであり、それで食べている人ですから、彼らはあれも洩らしちゃいけない、これもいれなきゃいれないという風にいろいろ教材にいれるものだから、(その教材自体は完璧なものではありますが)学習者にとっては「こんなにやらなきゃいけないの?」という感じで重荷になってしまうのではないでしょうか。

私の場合は、ビジネスに特化して語学の勉強をしているわけですが、覚えるべきフレーズは100個くらいしかないのではないかと感覚的には思います。しかし、それでは本にならないのでしょうね。

私はその言語を学習するときには、聴きとれるようになることを最重点項目に置いてます。
理由は
1)聴きとりの訓練のために読むことが必要になるから、別に読む訓練はいらない。
2)ボディランゲージはある程度コミュニケーションの助けになるから、意志の疎通のためには、それほど多くの話す技術はいらない。
3)コミュニケーションではアウトプットよりインプットを優先すべきである。(話上手になれないのなら、話ベタより聞き上手になったほうがいい。)
4)ビジネスに限って言うと、英語で書ければたいていの場合はそれで済む。
という、語学のプロが見たら、ひっくり返ってしまうくらいいい加減なものですけど、それでも実践で使えているのだからしかたないですね。

でも、このくらい肩の力を抜かないと言葉の勉強ってつまらないし、効果がないと思うのですよ。

1)についてはすでに「聴力を養う」という項目でいろいろ書いてますので、次回からは2)を中心に書くことにします。つまりビジネスシーンで必要なフレーズを厳選して紹介していきたいと思います。

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